
高音質なライブ動画作成アプリ「TagMix」とワーナーミュージックがライセンス契約で合意
ワーナーミュージックとイギリス発の音楽UGC動画生成アプリ「TagMix」が楽曲利用のライセンスを含む戦略的パートナーシップ契約で合意したことを発表しました。
TagMixは、ライブやフェス、イベントに参加する音楽ファンを主な対象としたアプリ。これまでイギリスのライブ業界団体の「Music Venue Trust」や、楽曲権利トラッキングサービス「BMAT」とパートナーシップを結んできました。
スマートフォンで撮影したライブや音楽フェス、クラブでのアーティストやDJたちのパフォーマンス動画を会場のPAレベルの高音質な音源に自動で差し替えることができます。アーティストには、ファンにひどい音質や音割れ状態の動画をSNSに投稿されることを避けられるというメリットも。
また、ファンが撮影したライブやフェスのUGC動画を高品質化させ、共有された動画をトラッキングするツールとしての活用も推奨されており、「ライブ向けの動画Shazam」のような存在となることも期待されています。
ワーナーミュージックは、今回のTagMixとのパートナーシップによって、同社のライブやツアーアーティストの音源利用を段階的に開放していく予定です。また、TagMixを使って動画撮影されたワーナーミュージックの楽曲は、より良い音質でSNSで共有されるため、フォロワーや友人が音源を聴く機会を増やすことができます。
今年の夏以降、イギリスやアメリカなど欧米ではライブや音楽フェスなども徐々に開催されるようになり、音楽イベントの需要とともにファンのアーティストのステージを動画撮影して共有したいというニーズも高まっています。
今後アーティストは、自身が制作した動画だけでなくTagMixのようなアプリを使って作られるUGCライブイベント動画などもうまく活用していくことで、自分の音楽のプロモーションや収益化の機会を広げていくことができるのではないでしょうか。
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Music video app TagMix gets a licensing deal with WMG – Music Ally
https://musically.com/2021/11/10/music-video-app-tagmix-gets-a-licensing-deal-with-wmg/