
ZAIKO、ライブのチケット半券をNFT化するサービス「Digitama Stubs」を開始
今月、世界最大の音楽イベント企業Live Nationが、ライブのチケット半券をNFTとして配布する「Live Stubs」を発表しましたが、同じような試みが日本のチケットプラットフォームでも発表されました。
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D2Fモデル(Direct to Fan)をコンセプトにした電子チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」による「Digitama Stubs」では、ファンがZAIKOでチケットを購入する際に、NFT化された半券 (Stub)を同時に購入し、ZAIKOが運営するNFTマーケットプレイス「Digitama」内でコレクションすることができます。
これによりクリエイターは従来どおり、ZAIKOでチケットを販売するのと同じ労力で「Digitama Stubs」の販売をすることができ、チケット販売収益に加えてDigitama Stubsでも副次的に収益を上げることができます。
一方ファンは、コレクターが従来の紙チケットの半券を集めていたように、NFTを用いてウェブ上で自分の購入したチケットの半券をコレクションできるようになります。購入した「Digitama Stubs」は、ZAIKOアカウントと紐づいたDigitamaアカウントにログインすることでいつでも確認可能です。
また、イベントの主催者はDigitama Stubs購入者限定でサンクスメッセージを送付したり、限定のチケット販売などにより、Digitama Stubs自体の価値を高めたり、新しいファンとのコミュニケーションに活用することもできるとのこと。
Digitama Stubsは ZAIKOで販売される会場チケット、オンラインチケット両方に対応しており、全てのイベントチケットで利用が可能になります。ただし、現在、Digitama Stubsを販売できるのは、一部のイベント主催者に限定。来年初頭を目処にZAIKOを利用する全ての主催者が「Digitama Stubs」の販売設定をできるように開発を進めていくとのことです。
なお、Digitama Stubsローンチに伴い、現在は、12月19日に行われるmakanon records主催のイベント『柾花音 Winter Live 2021』のDigitama Stubs販売が開始されています。
今年初頭以降、音楽業界では、大物ミュージシャンを中心にNFTで音楽作品を発表するケースが増えたほか、先述のLive Nationのようにチケット販売にNFTを活用するなど、さまざまな活用方法が模索されています。
従来の紙のライブチケット以外に電子チケットの販売も増えつつある今、ライブチケットの半券のNFT化は、ライブチケット販売における新たな収益源やファン向けアイテムとして普及していく可能性があります。今後の動向に注目です。
ZAIKO
https://zaiko.io/
Digitama
https://zaiko.io/nft
文:Soundmain編集部