
人気DAW「Studio One」などで知られるPreSonusが老舗ギターメーカー・Fender傘下に
音楽クリエイターの間でも人気の機材メーカー・PreSonusを、老舗ギターメーカーのFenderが買収。これにより、PreSonusは今後、FMIC(Fender Musical Instruments Corporation)傘下に収まることになります。
アメリカ・ルイジアナ州を拠点とするPreSonusは、1995年にJim OdomとBrian Smithによって設立。これまでにDAW「Studio One」や、モニタースピーカー「Eris」シリーズ、ミキサー「StudioLive」、オーディオインターフェース「Quantum」など、幅広いソフト・ハードウェア製品を販売していることで知られています。
今回の買収に関して、Jim Odomは、PreSonusが成長を続ける中で同社をサポートしてくれる「”適切なパートナー”を見つけた」としており、その上で「我々は、現在、そして未来のお客様に今回のFMICによる買収が意味することを今後お見せできることを楽しみにしています」と述べています。
また、PreSonusのCEOであるJim Boitnottは、「PreSonusとFenderのビジョン、音楽制作の未来に対する考え方、そして目標の根本的な一致は最初の会話からこのアイデアをエキサイティングなものにしました」と述べていることから、今回の買収は友好的なものであることが伺えます。
一方、75年以上に渡り、「名門ギターメーカー」として知られるFenderは、「ギターやベースを演奏する人のほとんどは、アンプを使用し続けていますが、現在、多くの人は楽器をオーディオインターフェースに接続し、バーチャルアンプやエフェクトを使用してサウンドを創り出しています」と述べており、今回のPreSonus買収の目的は、ハードウェアとソフトウェアをシームレスに統合し、すべての音楽制作者にストレスのないエンド・ツー・エンド体験を提供するエコシステムの構築にあると説明。
FMICのCEOであるAndy Mooneyは、「PreSonusチームをFMICに迎え入れることに嬉しく思います。この買収により、両チームが 音楽への情熱や革新への同じコミットメント、そして、現在並びに未来の世代のアーティストにインスピレーションを与え、音楽機材を提供したいという共通の目標に向かっています」と述べています。
DAWやプラグインにはギターやベース音源やアンプシュレーター、エフェクターが存在しますが、PreSonusがFMIC傘下になったことで、例えば、将来的にはStudio OneにFender純正のそういった音源やプラグインが搭載される可能性も考えられます。Studio Oneユーザーは次回のアップデートに期待しておきましょう。
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Fender acquires PreSonus, owner of Studio One, Eris monitors, StudioLive mixers and more | MusicTech
https://musictech.com/news/fender-musical-instruments-corporation-acquires-presonus-owner-studio-one-eris-monitors-studiolive-mixers/