
ライブ・ネイションがNFTに参入。チケット「半券」をNFTで無料配布
世界最大の音楽イベント企業Live Nationが、ライブのチケット半券をNFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン。唯一のアイテムの所有権を示すためにブロックチェーン技術が使われている)として配布する試みを明らかにしました。
このチケット半券は「Live Stubs」と呼ばれていて、列や座席、日付などとリンクしている模様。最初の「Live Stubs」は、2022年に行われるSwedish House Mafiaの10年ぶりのツアー「Paradise Again Tour」で、チケット購入者に無料で提供されます。
「Live Stubs」は、デジタルチケットの代わりになるものではなく、どの公演にも入場できませんが、Live Nationのウェブサイト上でNFTを閲覧、共有、プレゼント、交換、転売することができるようになるとのことです。
Live NationのCEOであるMichael Rapino氏は、声明の中で次のように述べています。
「私たちの“Live Stubs”は、ファンにチケット半券を集める懐かしさを復活させると同時に、アーティストにファンとの関係をより深める新しいツールとして提供します」
「私たちは、このコミュニティが成長していく中で、クリエイティビティがどのような未来を描くのかを楽しみにしています」
欧米では、すでにライブチケットのデジタル化が進んでいます。コレクターズアイテムとして、スマホでいつでもチケット半券を鑑賞できる仕組みは、ファンにとっても嬉しいものになるでしょう。
文: 三嶋 直道(PIANO FLAVA)
【参考サイト】
Live Nation to launch NFT ticket stubs
https://www.nme.com/news/music/live-nation-to-launch-nft-ticket-stubs-3085721