2021.10.27

AKAI Professionalの音楽制作/DJ用デバイス・FORCE向けファームウェア「FORCE V3.1」が無償提供

音楽機材ブランド・AKAI Professionalが、スタンドアローンで使用できる音楽制作/DJパフォーマンスデバイス・FORCEのファームウェアをアップデート。最新バージョン「FORCE V3.1」が無償提供されています。

今回のアップデートでは、「AIR Solina」「AIR Mellotron」「WayOutWare Odyssey」の3種類のプラグイン・インストゥルメントが追加。これらのシンセ・エンジンは、ビンテージシンセサイザーやキーボード・インストゥルメントのサウンドを忠実に再現しており、視認性の高い鮮やかなGUIでパラメータをコントロールすることが可能です。

また、ボーカルの録音やミックスするための優れたカスタム・プラグインシリーズ。ボーカルトラックのピッチを強力に補正するスタンドアローン初のボーカルチューナーFX「AIR Vocal Tuner」、ボーカルを素早くレイヤーしたり、ステレオの広がりを活かしてボーカルトラックに立体感と厚みを与える「AIR Vocal Doubler」、単体のボーカルトラックを4パートのボーカルバッキングセクションに変換することができる「AIR Vocal Harmonizer」といったAIR Music Tech製ボーカル用インサートエフェクト・コレクションなど、7種類のアレンジやパフォーマンス、ミキシングやマスタリングのためのインサートエフェクト・プラグインも追加されています。

機能面では、外部ストレージデバイスからのディスクストリーミングが可能になったことで、長時間のオーディオトラックの録音・再生、膨大な曲数を使用するDJプレイ、大規模なキーグループプログラムの作成などのプロジェクトのロード時間を短縮した効率的なワークフローが実現。クラス・コンプライアントUSBオーディオ・インターフェースに対応したことで、USBケーブル1本で入力数を増やしてFORCEでより多くのトラックを録音したり、出力を拡張してこだわりの外部アナログデバイスにオーディオをルーティングしたりすることが可能になりました。

また、ドラムとキーグループプログラムに新たに追加されたポルタメントタイムパラメータ機能を使うことで、808のキックドラムのようなグライドを簡単に再現できたり、ピッチエンベロープパラメータでサンプルを整える、チョップしたサンプルをスムーズにする、Ringmod/Bitcrush/Tubedrive/Lowpassなど10種類のドラムパッドエフェクトでドラムブレイクを仕上げるといったより細かな表現や音作りも可能になっています。

そのほかにもバス(サブミックス/リターン/マスター)へのオートメーションの記録、再生、編集機能追加や、MIDIファイルの読み込み、書き出し、FORCEのパラメーターをMIDIコントローラーにアサインすることで、より効果的なMIDIコントロールが可能になるなどMIDIとの連携の強化なども図られています。

FORCE V3.1
https://www.akaipro.com/force

文:Soundmain編集部