
Behringer、Moog「DFAM」のクローンシンセ「Edge」を発表
Behringerがセミモジュール・アナログ・パーカッシブ・シンセの「Edge」を発表しました。
Edgeは「Moog DFAM」の機能を踏襲したクローンシンセで、以前、Behringerが発表したMoogの「Mother-32」のクローンシンセ「Crave」のサイドキックとして設計されたモデル。
主な機能として挙げられるのは、パルス波と三角波、オシレーターシンク、FMオプションを備えた2つのアナログVCO、ピンクノイズとホワイトノイズ、ディケイ・エンベロープ、ハイパスとローパスフィルターモード、独自のディケイとエンベロープ、デュアル8ステップシーケンサー、15×10のパッチマトリクスよるEurorackシンセとの統合可能な点などですが、Behringerのクローンシンセらしくオリジナルにはない機能として、MIDI、USBが追加されています。
販売開始時期は未定とのことですが、219ドルでの販売が予定されています。
なお、今月最新アルバム『Friends That Break Your Heart』をリリースしたジェイムス・ブレイク(James Blake)は、同アルバムの収録曲「Show Me」のキックドラムを「Moog DFAM」を使って制作したことをBillboardのインタビューで明らかにしており、同シンセのことを「これを手に入れた時にこれ以上の機材はないと思った」と高く評価しています。
ジェイムス・ブレイクも認めるシンセのクローンの実力は果たしていかに? 音楽クリエイターにとっては、今後のリリースが楽しみなシンセですね。
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Behringer Edge, analog percussive Synthesizer, “the drummer from the cloned mother”
https://www.synthanatomy.com/2021/10/behringer-edge-analog-percussive-sythesizer-the-drummer-from-the-cloned-mother.html