2021.10.08

リバース〇〇 ~曲をきゅっと引き締める~【音楽制作TIPS by PIANO FLAVA①】

トラックメイカーのPIANO FLAVA(@piano_flava)です。Soundmainでは普段クリエイター目線で、興味深いと感じた音楽・テクノロジー関連のニュースを紹介させていただいていますが、日々の制作で「これは役立つぞ!」と感じたTIPSも不定期にシェアさせていただくことになりました。

今回ご紹介するのは楽曲をきゅっと引き締めるテクニック。ピアノやギターのメロディー(フレーズ)を逆再生するのは定番ですが、ワンショット(=単発音)を逆再生したものを曲中で使うのも効果的です。

そんなリバース〇〇を2つ紹介します。

「リバース・キック」を入れて曲を引き締める

ある作曲家さんに直接教えてもらった方法ですが、曲の展開でリバース・キック(キックのワンショットを逆再生したものを)入れると曲が引き締まることがあります。

例えば、以下のようなビートがあるとします。

悪くはないですが、もう一工夫ほしいところ。
そこでドラムが入る直前(0:12付近)に、リバース・キックを入れてみます。

枠線で囲ったのが、リバース・キックを入れたトラック。

グッと引き締まりましたね。今回はセクションの途中に入れましたが、サビ前などに入れても効果的ですよ。

「リバース・シンバル」を入れて曲を盛り上げる

リバース・シンバル(クラッシュシンバルを逆再生したもの)は、曲を盛り上げたり、展開をスムーズにさせたいときに使う手法ですね。有名なテクニックで、様々なジャンルの曲で聴くことができます。

例えば、以下のようなビートがあるとします。

悪くはないですが、曲の繰り返しが唐突な気がしますね。
そこでリバースシンバルを入れると……(0:13~)

枠線で囲ったのが、リバース・シンバルを入れたトラック。

つながりがスムーズになりました。

他にも、曲頭でボーカルのリバース音から始めるのは定番の手法だったりしますよね。是非あなただけのリバース〇〇を見つけてみてください。

文・音源:三嶋 直道(PIANO FLAVA)