
YouTube、全視聴時間の25%が音楽であることが明らかに
YouTubeに存在するすべてのコンテンツの視聴時間のうち、25%が音楽であることが明らかになりました。
これは、YouTubeのチーフビジネスオフィサーを務めるRobert Kyncl氏が、イギリス王立テレビ協会(Royal Television Society)のイベントで明らかにした内容です。
Robert Kyncl氏によると、YouTubeの全世界の視聴時間の4分の1が音楽、4分の1がメディア企業による動画、残りの半分がユーザーが作ったコンテンツであるとされ、Google幹部のPhilipp Schindler氏による「YouTubeでは毎日10億時間以上の動画が視聴されている(2021年第2四半期時点)」という発言をもとに計算すると、ユーザーは毎日2億5千万時間以上、YouTubeで音楽を楽しんでいることになります。
なおこのイベントには、元TikTok代表のKevin Mayer氏やイギリス政府のメディア大臣John Whittingdale氏なども登壇したようです。
YouTubeはアルゴリズムの力が強く、トップページのオススメや関連動画が視聴履歴に応じてパーソナライズされるので、なかなか全貌を掴めない印象があります。そんな中、今回「全視聴時間の25%が音楽」という事実が発表されたことは、音楽関係者にとって朗報と言えると思います。
ストリーミングサービスのApple MusicやSpotifyなどと比べて、楽曲が再生されたときにクリエイターに還元される収益も大きいとされている(参考:Why YouTube Music’s most recent figures are actually good news for artists – Hypebotなど)ので、YouTubeを活用する音楽クリエイターは今後も増え続けるでしょう。
文: 三嶋 直道(PIANO FLAVA)
【参考サイト】
YouTube Exec Says 25% of All Viewer Hours Are Spent on Music — For Over 250 Million Hours of Music Consumption Daily
https://www.digitalmusicnews.com/2021/09/15/youtube-music-viewer-hours/