
deadmau5が独自のバーチャルワールド「Oberhasli」を開発中
世界的な電子音楽アーティストであるdeadmau5(デッドマウス)は、Manticore Gamesが提供する、ユーザーがマルチプレイヤーゲームを構築してシェアしたりプレイできるプラットフォーム・Core上で、新しいバーチャルワールドおよび音楽体験をもたらす「Oberhasli」を開発中だと発表しました。
Oberhasliは、ファンがバーチャルに集うことのできるインタラクティブな空間として設計され、deadmau5自身がキュレーションした音楽、ゲーム、その他のインタラクティブなコンテンツを備えた、常に進化し続けるオンラインワールドとなります。10月14日には、deadmau5とその仲間たちが出演するライブミュージック・パフォーマンスが開催されます。
deadmau5ことJoel Zimmerman氏は、「Oberhasliのような世界を作ることは何年も前からの私の夢でしたが、ソロ開発者としてマルチプレイヤー体験を作ることがいかに困難かも理解していました。Coreの素晴らしいところは、経験やリソースに関係なく、誰でも参加してコンテンツを作成できることです」「これまでにもバーチャルコンサートはありましたが、話題になってもすぐに消えてしまい、継続的なものにはなりませんでした。Oberhasliでは、アーティストのメタバースのための恒久的な支柱を作り、時間をかけて定期的に更新し、現実世界のニュースや付随するイベントとの一貫性を保ちたいと思っています」と述べています。
deadmau5がCore上の才能あるクリエイターのコミュニティとコラボレーションするのは、今回が2回目です。今年の夏には、Core上のクリエイターに「最高のディストピア世界の作成」を依頼し、ミュージシャンのLightsと共演したシングル「When The Summer Dies」の新しいミュージックビデオに取り入れています。
Manticore GamesのCEO兼共同設立者であるFrederic Descamps氏は、「deadmau5と再び協力して、彼の本当に革新的なビジョンに命を吹き込むことができて、とても嬉しいです。メタバースは、ユニークなインタラクティブ体験をオーディエンスと共有し、作品から収入を得ることができる何千人ものクリエイター、ゲームメーカー、アーティストによって構築されるものだと考えています。Oberhasliは、我々がスポンサーとなって行われるマーケティング活動ではありません。Coreの中にあるdeadmau5のすべてのもののための永続的なホームなのです」と述べています。
トラヴィス・スコットやアリアナ・グランデ、日本では米津玄師がマルチプレイヤー参加型ゲーム「Fortnite」上で大規模なライブパフォーマンスを成功させたことは記憶に新しいですが、deadmau5=Joel Zimmerman氏が語るように、その多くは一度きりの体験に留まるものでした。現実のライブもそういうものだと言えばそうですが、バーチャル空間の良いところは物理的なスペースを取らないところにもあります。バーチャルワールドそのものをアーティストのブランド資産とするという発想に基づき、Coreのようなユーザー参加型プラットフォームを用いて、自前のバーチャルワールドを育てていくのが今後音楽アーティストにとってのトレンドとなっていくかもしれません。
Oberhasliの詳細はまもなく公開される予定。詳細はCoreの公式Twitterからチェックできます。またCoreは、Epic Gamesのストアで無料で入手可能です。
【参考サイト】
https://www.pressparty.com/pg/newsdesk/FalconPublicity/view/266040/
https://www.gamespark.jp/article/2020/03/17/97566.html