
Roland Cloud、人気プラグイン28音源がAppleシリコン搭載機へのネイティブ対応開始
音楽機材メーカー・Rolandが「Roland Cloud」で提供中のソフトウェア音源が、Appleシリコン「M1」へのネイティブ対応を開始したことが発表されました。
Roland Cloudは、高品位なプラグイン音源やソフトウェアを提供するクラウド・ベースのプラットフォームで、現代の音楽制作やライブ演奏に最適化したソフトウェア/コンテンツを提供しています。
同プラットフォームで提供されているソフトウェア音源には、歴史的な電子楽器として評価の高い同社のシンセサイザー「JUPITER-8」や「JUNO-106」、リズム・コンポーザー「TR-808」などが含まれています。約50年にわたるシンセサイザーの研究開発で培った独自のモデリング技術やノウハウによって、ハードウェア固有の「振る舞い」まで精密に再現されているところが特徴です。
しかし、高精度のモデリング音源を使うには、コンピュータの高い処理能力を必要とします。今回、Appleシリコン M1を搭載するMacコンピュータ(MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniなど)へのネイティブ対応によって、Roland Cloudの音源の性能をフルに発揮することが可能となり、音楽表現の可能性が大きく広がりました。
開発元のAppleが“省電力シリコンとしては世界最速のCPUコア”と称する自社開発SoC(システム ・オン・チップ)のAppleシリコン「M1」は、処理能力の高さに定評があります。音楽制作で使うPCは、DAWのほかに多くのソフトシンセなどプラグインを複数同時に立ち上げるため、CPUの負荷も高くなりがち。それだけにRoland Cloudをストレスなく利用できるAppleシリコンのネイティブ対応を心待ちにしていた人は多かったのではないでしょうか?
Rolandによると、2021年7月21日(水)時点でAppleシリコンに対応するのは、先述の「JUPITER-8」「JUNO-106」「TR-808」を含む以下の28のソフトウェア音源です。
「ZENOLOGY」「SYSTEM-1」「SYSTEM-8」「JUNO-60」「TR-606」「D-50」「JX-3P」「PROMARS」「SH-101」「JUNO-106」「SYSTEM-100」「TB-303」「TR-808」「JUPITER-8」「JV-1080」「TR-909」「SH-2」「SRX BRASS」「SRX DANCE TRAX」「SRX ELECTRIC PIANO」「SRX KEYBOARDS」「SRX ORCHESTRA」「SRX STRINGS」「SRX STUDIO」「SRX WORLD」「SRX PIANO I」「SRX PIANO II」「XV-5080」
なお、Roland Cloudは「Rolandアカウント」を取得することで無料の「Free」プランが利用できるほか、「Core」「Pro」「Ultimate」の3種類の有料メンバーシップも用意されています。また、Lifetime Key(ライセンス)を購入したプラグインは、有料メンバーシップへの課金がなくても利用することができます。
【参考サイト】
https://www.roland.com/jp/news/0928/
https://www.roland.com/jp/promos/about_roland_cloud/
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/11/apple-unleashes-m1/