2021.07.16

世界初のワイヤレスMIDIエクスプレッション・ペダル「EV-1-WL」登場

エレキギター用エフェクターのブランドとしてもよく知られるBOSSが、MIDI機器をペダルで操作してさまざまな表現を可能にするワイヤレスMIDIエクスプレッション・ペダル「EV-1-WL」を今年9月に発売することを発表しました。

EV-1-WLは、Bluetooth🄬MIDIに対応した世界初(※1)のワイヤレスMIDIエクスプレッション・ペダルです。

シンセサイザーのような電子楽器は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)の信号を通じて、情報を機器間で送受信することで、さまざまな表現が可能になります。EV-1-WLは、ペダルの操作に連動してMIDIの信号を送信し、接続した電子楽器の音色を変化させたり、割り当てた機能を操作したりすることができます。

今回同時に発表されたBOSSの新製品「EURUS GS-1」(※2)と組み合わせれば、ギターを演奏する要領でシンセサイザーサウンドを鳴らしつつ、ピッチベンド(音の高さの変化)やフィルター(音色の変化)をワイヤレスでコントロールできます。また、RolandのワイヤレスMIDIアダプター「WM-1」を取り付けた他社製の電子楽器やMIDI機器との連携も可能です。

もちろんBluetooth🄬を使って接続するので、Macやスマートフォン、タブレットなど楽器以外とのデバイスとのペアリングも可能。MIDI CC(コントロール・チェンジ)情報をワイヤレスで送信すれば、Macやモバイルデバイス上のソフトシンセを操作するといったことも可能です(Windows PCの場合は、RolandのワイヤレスMIDIドングル「WM-1D」を取り付けることでワイヤレス接続できます)。

EV-1-WLのペダル、つま先部のスイッチ、接続した外部フットスイッチのMIDI CCの割り当てをカスタマイズしたい場合は、エディター・アプリ(iOS/Android対応)を使えば、ペダル操作時の動作やスイッチの効き方などをユーザーの好みにあった設定に調節することもできます。

最近では、ハードウェアやソフトウェアのルーパーを利用して即興でループする音に別の音を足していくパフォーマンス動画をよく見かけます。

例えば、Ableton Liveには「Looper」というルーパー機能を持つプリセットプラグインがありますが、このプラグインの録音ボタンとMIDI対応のベタルをMIDI接続すれば、フリーハンドでループの素材となるギターやシンセの演奏を録音することができます。ワイヤレス接続可能なEV-1-WLを使えば、ケーブルを気にすることなくスームズにループ録音でき、表現の幅が広がるでしょう。

※1:2021年7月15日現在、Roland社調べ
※2:見た目はエレキギターそのものながら、シンセサイザーサウンドを搭載した新製品。ギターサウンドとシンセサイザーサウンドをシームレスに切り替えることができ、専用アプリと連動させてサウンドのカスタマイズを行うことも可能。
詳細はこちら: https://www.boss.info/jp/products/eurus_gs-1/

BOSS「EV-1-WL」
https://www.boss.info/jp/products/ev-1-wl/