2021.07.15

Abletonが簡易版DAW「Live 11 Lite」をリリース。MPE対応など一部「Live 11」機能を搭載

Abletonが、同社のDAW「Live Lite」の最新バージョン「Live 11 Lite」をリリース。以前のバーションのLive Liteユーザーであれば、無料で「Live 11 Lite」にアップグレードすることができます。

Live Liteは、様々なハードウェア製品やアプリに無料で付属する人気DAW「Live」の簡易版。今回リリースされた「Live 11 Lite」は、新しいデバイス、アップデートした従来のデバイスに加え、充実した音源、使用可能なシーン数の増加、音楽制作全般で役立つ機能が追加されています。

中でも注目は、今年2月にリリースされた「Live 11」と同じくMPE(MIDIポリフォニック・エクスプレッション)を扱うハードウェア対応した点です。

これにより、コードを構成するノートのひとつひとつで、ベンドやスライドといった奏法や、鍵盤を押す力による変化が可能になります。また、演奏で繊細な違いをつけることはもちろん、異なるコードにモーフィングさせたり、テクスチャーを次々と変化させるなど、幅広い演奏表現がLive Liteでも実現します。

ほかにもエフェクトの「Phaser-Flander」やミュージシャンの演奏やドラムマシンなどの機材のテンポを検出して、リアルタイムでLiveのテンポを自動的に調節する「テンポ追従機能」、ベロシティ、モジュレーションホイール、ピッチベンド、アフタータッチ、キートラックといったMIDIパラメータによる変化具合をLive内で細やかに調節するデバイス「Expression Control」といったLive 11を踏襲した機能が追加されたほか、使用可能なシーン数が16に増加しています。

また、Liveのコアライブラリ、ラック、フォローアクション機能の強化や「Redux」、「Chorus-Ensembl」など「Live 11」の発売にともなってアップデートしたデバイスも使用できるようになりました。

ちなみに製品版のLive 11には「コンピング」のような機能に加えて、追加の外部プラグインなしでも以前よりも高度な楽曲制作が可能になる「Spectral Time」などのデバイス、「Voice Box」などの音源が含まれています。

Live 11へのアップグレードを検討中のLive Liteユーザーは、1度こちらでも利用できるMPEなどの一部のLive 11機能を試してからアップグレードしてみてはいかがでしょうか?

Ableton「Live 11 Lite」
https://www.ableton.com/ja/products/live-lite/