
Instagramがアルゴリズムについて説明。アーティストにとってもファンとの交流を深めるヒントに
SoundCloudやSpotifyで配信されている楽曲へのリンクや、投稿に短い楽曲クリップを添付してストーリーで共有できるほか、物販サービスのMerchbarと提携し公式グッズの販売機能も設けられる(現時点では一部のアーティストのみ)など、アーティストにとってますます欠かせないSNSとなってきているInstagram。
そんなInstagramのアルゴリズムについて、責任者のアダム・モッセリ氏が最近、Instagramの公式ブログで説明を行いました。
モッセリ氏によると、Instagramのアルゴリズムはひとつではなく、「フィード」「ストーリー」「リール」「発見」で異なるシグナル(何が投稿されたのか、その投稿をした人は誰なのか、ユーザーの好みにあっているかなどの情報)に重点を置いているといいます。
たとえば「フィード」と「ストーリー」はユーザーがフォローしている、特に親しい友達の投稿が優先的に表示されますが、一方で「発見」タブでユーザーが求めるのは新しい物事の発見のはずなため、ユーザーのアクティビティ履歴に基づき、興味を持ちそうなコンテンツが表示されるという仕組みになっています。
また、一部のユーザーから不満が寄せられている自分の投稿に「いいね」やコメントが少ないことについて、モッセリ氏は「実のところ、ほとんどのフォロワーは自分のフィードの半分未満しか見ていない」ことを挙げ、投稿の「いいね」やコメントが少ないのは、そもそもフォロワーが見ていない可能性もあると示唆しています。
モッセリ氏の「ほとんどのフォロワーは自分のフィードの半分未満しか見ていない」という指摘は、アーティストのInstagram活用を見直すきっかけにもなるでしょう。
例えば、親しい友達の投稿が優先的に表示される「フィード」と「ストーリー」では、既存のファンとの交流を促すコンテンツを投稿する。新しいものが求められる「発見」タブでは、今後新たにファンになってもらえるかもしれない人に向けて、アーティスト自身の魅力が伝わりやすいコンテンツを投稿する……といった使い分けが考えられます。
Instagramは冒頭で紹介したように、アーティストが活用できる様々な機能を備えています。今回明らかになった情報を踏まえて活用することで、より楽曲を聴いてもらったり、物販を購入してもらったりすることにつながるのではないでしょうか? プラットフォームのアルゴリズムを理解することで、アーティストはより主体的にファンとの交流を深めることができるはずです。
【参考サイト】
https://about.instagram.com/blog/announcements/shedding-more-light-on-how-instagram-works
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2106/09/news082.html