2021.06.09

自分のDAWをリアルタイムで共有できる音楽アプリ「BeatConnect」登場。より柔軟なリモート音楽制作が可能に。

コロナ禍をきっかけに音楽業界でも、リモートで音楽制作する方法が模索され、今ではそれに対応するリモート音楽制作ツールも増えています。

オンライン上でひとつのシーケンサーを共有しながら、リアルタイムで音楽制作できる音楽アプリ「BeatConnect」も、そんなリモートで音楽制作する音楽クリエイター向けのツールのひとつです。

BeatConnectの特徴は、リモート音楽制作に必要なビデオチャット、クラウドストレージ、共有シーケンサーなどの機能がひとつになっている点です。

BeatConnectでのリモートセッションでは、それぞれのユーザーのDAWを使って作ったフレーズやビートなどの曲の素材がVSTプラグインを挿入したDAWのマスタートラックを通じて、リアルタイムで共有シーケンサー上に反映されます。

また、ユーザーはアプリに搭載されているチャット/ビデオチャット機能を使うことで、リモートセッションに参加するほかのユーザーと曲のアイデアを実際のスタジオ作業のように話し合いながら、作曲やミックス作業を進めることができます。

リモート制作で使ったプロジェクトファイルは、BeatConnectのクラウドストレージに保管されるほか、ローカルファイルとして、ユーザーのPCにダウンロードすることもできます。

BeatConnectには、機能限定版の無料版と最大4人までのリモートセッション、無制限のクラウドストレージ、ビデオチャットなどが可能になる有料版(29.95ドル=約3280円)の2つが用意されています。

コロナ禍をきっかけにリモート音楽制作ツールの需要は高まりましたが、それ以前からSNSを起点に国境をまたいだアーティスト同士のコラボレーションも盛んに行われています。

こういったリモート音楽制作ツールは、コロナ対策に限らず、“場所に囚われない”コラボレーションを実際の音楽制作の現場に近い形で行いたい人にとっても役立つはずです。

BeatConnect
https://www.beatconnect.com/