2021.06.04

身体の動きで音を操るデバイス「MOTION SONIC」のクラウドファンディングが開始

近年、DAWを始め、”いかにユーザーが直感的に扱えるか”をテーマにした音楽機材が増えています。

ソニーが現在、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でクラウドファンディング実施中のエフェクター「MOTION SONIC」もそんな最近の音楽機材の傾向を汲んだ機材のひとつです。

身体の動きで楽器にエフェクトを掛けることのできるウェアラブル・デバイスのMOTION SONICは、モーションセンサーを手首に取り付けることで、そこからの情報をBluetoothでiPhone/iPad上の専用アプリに飛ばし、エフェクトのパラメーターを動かすことができます。

音を身体の一部であるかのように自分の身体を使って表現することをコンセプトにしたMOTION SONICは、シンセ、ギター、CDJなどさまざまな楽器、音楽機材で利用することができます。

モーションセンサーをつけた手首の動きでコントロールできるエフェクトはピッチベンド、フィルター、ディストーション、リバーブ、ディレイ、パン、ゲイン、ノイズの8種類。セットアップは専用アプリをインスールしたデバイスと各機材を接続したオーディオインターフェイスを接続するのみと簡単なため、レコーディングだけでなく、ライブユースな使い方ができることも特徴です。

エフェクトを掛けるためのモーションセンシング(動作)には、手を振る動作の“WAVE”、手首を回す“ROLL”、手首を上限に動かす“UP/DOWN”、左右に動かす“LEFT/RIGHT”、ゆっくり動かす“MOVE”の5種類があります。これらの動きを各エフェクトのパラメーターに割り当てることで、ユーザーは自分の動きにあわせてエフェクトをコントロールすることが可能になります。

最近では、「複数のノート(音符)など多次元の演奏情報を同時にコントロール」できる新しいMIDI規格MPE(MIDI Polyphonic Expression)に対応することで、従来よりも直感的で有機的な演奏が可能になる音楽機材も増えつつあります。

MOTION SONICでは、通常であれば、手を離してコントロールするような動作もその必要なく、行えるなど複数のエフェクトをリアルタイムで同時にコントロールできるなど、身体の動きをそのまま音に反映することでより楽器を演奏するユーザーの感情表現の幅を広げることができます。

エレクトロニックミュージックのライブパフォーマンスの場合、DAWをインストールしたPCとMIDIコントローラーだけあれば、基本的には行えるため、移動時の荷物の持ち運びの手間がなく便利な反面、ミニマルなセットアップのため、どうしてもパフォーマンス時の動きが小さくなりがちです。

そんな場合は、MOTION SONICを使うことで、より動きがある“ライブ感のある”パフォーマンスもできるようになるのではないでしょうか?

MOTION SONICは、クラウドファンディングに参加することで、今なら2万3900円から購入可能です。

出荷は2022年3月発送予定とユーザーの手元に届くのは少し先になりますが、こういったウェアラブルデバイスにより、今後はよりユーザーの直感を反映した音楽制作やライブパフォーマンスが可能になる未来がやってくることに期待したいですね。

IndiegogoのMOTION SONIC特設ページ
https://www.indiegogo.com/projects/motion-sonic#/