2021.05.27

AI分析ツール「MusiMe」公開。プレイリストから選曲者の性格や価値観を明らかに

音楽業界では現在、作曲ツールやストリーミングサービスのレコメンド機能にAIが活用されていますが、今後、音楽リスナーとクリエイターとAIの関係性はより密接になっていくことになるかもしれません。

大御所ジャズミュージシャンであり音楽プロデューサーのQuincy Jonesが出資するAI企業・Musimapが開発した“サイコ・エモーショナル・プロファイリング・エンジン”「MusiMe」は、リスナーの聴取履歴に基づき、気分や感情、価値観などを分析した感情プロフィールを作成することができます。

MusimapのChief Innovation Officer、Thomas Lidy氏がMusiMeについて語ったポッドキャスト(英語)

Musimapが“これまでで最大の、AIを搭載した感情に敏感な音楽データベース”と謳うMusiMeには、神経科学、社会学、心理学、音楽療法を融合させ、楽曲、プレイリスト、アーティストのレパートリー、ユーザーのプレイリスト、視聴履歴から「微妙な感情パターンを自動的に検出する」AIが搭載されています。

Musimapでは、Quincy Jonesによって提供された「愛のコリーダ(Ai No Corrida)」、「Soul Bossa Nova」、Michael Jackson「あの娘が消えた(She’s Out Of My Life)」など彼の代表作をまとめたプレイリストをMusiMeに分析させることで、本人の感情プロフィールを作成しました。

MusiMeは、プレイリストを読み込むと一瞬で、収録されている曲のジャンル、ムード、聴く状況などの観点から分析を開始します。これによりプレイリスト作成者の感情や性格のパターンを高レベルで視覚化します。

Quincy Jonesのプレイリストの分析結果によると、収録されている曲は「幸福」「愛情」「遊び心」「外向性」「感性」「ダイナミズム」といったボジティヴなバイヴスを伝えるものと判定されており、ジャズ、ソウルジャズ、ディスコ、ポップスが彼の音楽に影響を与える主要なジャンルだと判定されています。

またMusiMeの分析では、選曲者が「他人に対してどのように認識し、行動するか?」や「自身の世界をどう認識し、物事の決定をしていくのか?」について判定することも可能です。その結果、Quincy Jonesは「エンターテイナー」「パフォーマー」タイプに分類されています。

現在、Musimapのサイトでは、お気に入りのプレイリストをアップロードして、誰でも気軽にMusiMeによる感情プロフィール作成を試すことができます。

こういったテクノロジーによって、今後、リスナーの音楽の聴き方やクリエイターの音楽の作り方がどう変化していくのかにも注目していきたいところですね。

なお、Musimapは、MusiMeによるQuincy Jonesのプレイリスト分析結果をこちらのリンク先で公開しています。

MusiMe
https://www.musimap.net/demos

【参考サイト】
https://www.musicbusinessworldwide.com/quincy-jones-invested-in-emotional-ai-music-startup-musimap-last-year-heres-his-emotional-profile/