
InstagramがMerchbarと提携、新たにアーティスト公式グッズのオンライン販売を支援!
InstagramがMerchbarとの提携により、新たにInstgram上でアーティスト公式グッズのオンライン販売が可能になることを発表しました。
アーティストの公式グッズを取り扱う物販サービスのMerchbarでは、これまでにSpotifyやYouTubeなどの音楽クリエイターも利用するプラットフォームと提携しており、それらのプラットフォーム上ではすでにファンがアーティスト公式グッズを購入することが可能でした。
Instagramでオンライン販売機能が利用できるのは、現時点では、一部のアーティスト、レーベル、クリエイターに限られます(4300組以上)。
Instagramでは企業のEC担当者、ネットショップオーナー向けにショッピング機能の「Shop Now」をすでに導入していますが、この機能でもそれと同様に商品タグを追加するだけでReels(リール)やインスタライブを含むInstagramのフィード、ストーリーなどの投稿にMerchbarで販売されているグッズを追加することができます。
この機能では、商品タグを使うことで今後、アーティストやレーベルは、インスタライブで自分たちが販売したいグッズをライブコマースできるようになるほか、販売したいグッズを広告で宣伝、今後発売予定の商品をファンにリマインドすることができます。
また、アメリカのアーティスト、レーベルの場合は、グッズ販売の決済がFacebook Payで可能になり、ファンはInstagramから離れることなくアプリ上で購入が可能になります。
その他にも近日中にアーティストやレーベル向けにプロフィール上にカスタマイズ可能なオンラインショップ開設機能の提供が予定されています。
アーティストやレーベルにとって、これまでグッズを中心としたライブでの物販は収益の柱のひとつでした。コロナ禍により、ライブができなくなったことで会場での物販収入も途絶えることになりましたが、それをきっかけにグッズが販売できるBandcampのようなサービスの需要も高まりました。そのような経緯から、現在では各プラットフォームにアーティストのグッズ販売にかかわる機能が追加されることも増えています。
Instagramでもこれまでに先述のShop Nowのほか、eコマースプラットフォームの「Shopify」や電子決済サービスの「Square」など、さまざまなサービスと連携してきました。
このようにすでに様々な方法でグッズを販売できるため、今回新たにアーティスト、レーベル向けのグッズ販売機能を設けることはどれほどの効果があるのかは現段階では未知数です。
しかし、Facebook Payを利用した決済が可能になることで、ライブコマース時にファンが即座にアーティストの呼びかけに反応し、その場で別のプラットフォームに移動することなくグッズを購入できるということも考えられます。
グッズの発見から購入までがワンストップで可能になれば、ファンにとって利便性も高まるだけでなく、アーティストのグッズ販売による収益の増加にもつながるなど、アーティストとファンの関係性を強化する効果も期待できそうです。