
Spotifyのライブ配信サービス「spotify.live」では、アーティスト自身が会場を選べる
近年は主力サービスである音楽配信事業以外にポッドキャスト配信事業などにも注力してきたSpotifyが、新たに世界のどこからでもチケットを購入して配信ライブを視聴できるオンラインサイト「spotify.live」を開設することを発表しました。
今月から来月にかけて行われるspotify.liveでは、The Black Keys、Rag’n’Bone Man、Jack Antonoff、Leon Bridges、girl in redの5組の出演が決定しています。
spotify.liveの目的は、ライブパフォーマンスの配信により、ファンがアーティストのパフォーマンスを楽しみながら、支援できる機会を提供することにあります。
コロナ禍以降、配信ライブはリアルのライブの代替措置として急速に普及しました。しかし、今では多くのアーティストが“リアルのライブとMVのちょうど中間にあるもの”として捉え、現実では再現できないバーチャルならではの演出を取り入れるなど、様々な形でリアルにはない別の魅力を持つものとして配信ライブを行っています。
spotify.liveでは、リアルタイムでライブが配信されるのではなく、たとえばThe Black Keysはお気に入りのジュークジョイント(飲んだり食べたりジュークボックスにより提供される音楽に合わせて踊ったりすることができる酒場)でライブを撮影したり、Jack Antonoffはブルックリンからニュージャージーまでの旅を演出に取り入れるなど、事前にアーティスト自身が選んだ様々な場所で撮影されたライブ動画が配信されます。
spotify.liveの特徴は、アーティスト自身がライブを行うお気に入りの“場所”も表現の一部としてライブ演出に取り入れることで、リアルライブにはない配信ライブならではのコンテンツをファンに届けることができる点にあるといえるでしょう。
アーティストのお気に入りの場所で撮影されたライブ動画は、ファンにとってもアーティストの想いに触れることができるものであるため、その親近感によって、配信ライブの没入感もより高まるはずです。
なお、チケットは15ドルまたは現地通貨相当額(日本円では1480円)で購入でき、Spotifyのアカウントを持っていなくても、無料プランのアカウントを作成すれば購入が可能です。また、各アーティストの楽曲をSpotifyでよく聴いているリスナーには、事前にライブの告知が届きます。
spotify.live
https://spotify.live/