
Tikitokの新機能「Green Screen Duet」は、別の動画を背景に使える
最近ではTikTokに続けと言わんばかりにFacebookの「Instagram Reels」、YouTubeの「YouTube Shorts」などTikTokの類似サービスが次々に発表されています。
また、各プラットフォームでは、そのようなショート動画のクリエイター向けの支援ファンド設立や投稿に対する賞金を設けるなど、サービスの訴求のために動画クリエイターの支援にも力を入れています。
このようにショート動画を巡るプラットフォーム間の競争が激化する中、ブームの火付け役であるTikTokが競合サービスの追い上げに対抗するべく、新たに2つの既存機能を掛け合わせた新機能「Green Screen Duet(グリーンスクリーン・デュエット)」を発表しました。
TikTokには、クリエイターが2つの動画を左右、上下などにレイアウトできる「Duet(デュエット)」と、仮想の背景を表示できる「Green Screen(グリーンスクリーン)」という2つの動画編集機能がありますが、「Green Screen Duet」は、それらをかけあわせた機能です。
Duetのレイアウトに追加されたGreen Screen Duetでは、クリエイターがTikTokの別の動画をGreen Screenと同じように新しい動画の背景として使用することができます。クリエイターのクレジットは、他のDuet動画と同じように新しい動画のキャプションに表示され、使用したオリジナル動画のリンクも表示されます。

Green Screen Duetを使う場合、クリエイターはまず、Green Screenの背景として使用したい動画を選択します。次にDuet機能のレイアウトオプションの中から「Green Screen」を選択すると、背景として選択した動画が録画中の新しい動画の背景として再生されます。
このような別の動画を作る場合、これまでTikTokクリエイターは、サード・パーティの動画編集アプリを利用していました。Green Screen Duetの導入により、今後はTikTokのみで動画が作れるようになります。
TikTokはこの機能について、「クリエイティブエフェクトとコラボレーションツールの両方を拡張することで、TikTokのコミュニティに新しいコンテンツフォーマットと創造性の拡大をもたらします」と述べています。
すでに国内でも「TikTokファースト」で作詞・作曲・編曲、デザイン・映像までトータルに発信する、「WurtS」のようなアーティストが出現してきている昨今。
WurtS (@nia_n_) 公式TikTok
https://www.tiktok.com/@nia_n_
単なる受動的な動画視聴アプリではなく、クリエイターの創造性を刺激し、新しい動画表現が生まれる場として、今後ますますの発展が期待できそうです。
【参考サイト】
https://newsroom.tiktok.com/en-us/green-screen-duet
https://techcrunch.com/2021/05/12/tiktok-launches-a-green-screen-duet-feature-tests-dedicated-topics-feeds