
TikTok、動画クリエイターが自分の動画を有料でプロモーションできる機能のテストを開始!
TikTokが、ユーザーがアプリを開いたときに最初に表示される「For Youページ」に、動画クリエイターが自分の動画を有料でプロモーションできるようにする機能のテストを行っていることが明らかになりました。
この機能は、“TikTokマーケティングの専門家”を自称するWaveWyldというユーザーによって発見され、その後、8万人以上のフォロワーを持つ、人気TikTokerのMatthew Rein氏と「The New York Times」の記者であるTaylor Lorenz氏によって広く知られることになりました。
有料プロモーションのテスト版では、「設定」にある「クリエイターツール」から「プロモーション」をタップすることで機能にアクセス可能になり、自分が過去に投稿した動画からプロモーションしたい動画を選択することができます。
有料プロモーションは「TikTok LIVE Gifting(ギフティング)」で使われるTikTokのアプリ内通貨“コイン”を購入して行う仕組みで、動画クリエイターは予算に応じて、プロモーションにかける費用(コイン)や期間などを設定することができます。
また、動画クリエイターは、有料プロモーションの目的を動画再生数、ウェブサイト訪問数、フォロワー数の3つから選択することが可能。さらにプロモーションしたい動画にあわせて、ターゲットとなる視聴者層もカスタマイズすることができます。
ちなみにWaveWyldが、1日に400コイン(約6.15ドル)ずつ支払い、有料プロモーションを行なってみたところ、プロモーション用の動画は2日間で約1万1575回再生されるという効果が見られたようです。
なお、For Youページで動画クリエイターが有料プロモーションのスポンサーとなった動画投稿には、その旨が表示されることも報告されています。
動画クリエイター向けの有料プロモーション機能の導入は、TikTokにとっては、従来の広告収入や「TikTok LIVE Gifting」用のコイン販売に続く、新たな収益の柱になることも予想されます。
また、現在ではTikTokをきっかけにバイラルヒットが生まれることも多く、TikTokを自身の作品のプロモーションの場として活用する音楽クリエイターも少なくありません。今後、音楽クリエイターとしても作品をプロモーションする上で活用が検討される機能になりそうです。
【参考サイト】
https://www.tubefilter.com/2021/05/11/tiktok-test-creators-pay-to-promote-on-fyp/