
榎本幹朗『音楽が未来を連れてくる』 アフターコロナのエンタメの新常識は「ポスト・サブスク」
音楽配信を中心に活躍するコンサルタント・榎本幹朗氏の新著『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』が2021年2月12日(金)より発売中。音楽業界だけでなく、テック系をはじめ多くのビジネスパーソンから好評を得ており、発売後1ヶ月で2刷重版出来となったとのこと。
同書は、WebメディアMusicman(当時Musicman-NET)で2012年に連載を開始した同名の連載を元にしている。著者インタビューによれば、本一冊分が書き足されているとのこと。
エジソンの蓄音機から、ラジオ放送、ウォークマン、CD、ナップスター、iPod、着うた、Spotify、そして“ポスト・サブスク”の未来まで。目まぐるしくビジネス環境が変化してきた音楽産業100年の歴史を、「危機の時代を乗り越えるためのヒントを学ぶ」という視点で紐解いた一冊となっている。


人類の生活に革命を起こしたスティーブ・ジョブズのアップルほか海外の事例に加え、ソニーの「ウォークマン」や、サブスクビジネスのパイオニアであるNTTドコモの「iモード」など、世界をリードした日本企業のイノベーションも紹介。
「ソーシャル・カラオケ」と呼ばれるギフティング=投げ銭のビジネスモデルを確立し、成長を続ける中国の巨大IT企業テンセントとは?
ブロックチェーンを用いることで、プレミアムな録音データを熱狂的なファンたちが名画のように売買する世界が到来する?
……などなど、エンタテインメント産業の未来図が描かれている。
著者いわく、「歴史的な視点、地球的な視点を持つコツを伝えたいと思って、この星の音楽産業の過去・現在・未来に至る物語を書きました」(上掲インタビューより)という本作。
「音楽ビジネスの未来」に興味のある方だけでなく、「未来を」「音楽で」探るという視点に興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
《試し読み》
ひと握りの売れっ子 vs. その他大勢~人工知能で“音楽の貴族制”に革命を起こした元ミュージシャン
https://note.com/dubooks/n/n81810c75ca4c
《書誌情報》
『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』
著者:榎本幹朗
判型:四六・並製・656ページ
定価:本体2,500円+税
ISBN:978-4-86647-134-1
発売日:2021年2月12日(金)
発売元:株式会社ディスクユニオン
発行元:DU BOOKS
商品紹介ページ:https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK284
《著者略歴》
榎本幹朗(えのもと・みきろう)
1974年東京生。作家・音楽産業を専門とするコンサルタント。上智大学に在学中から仕事を始め、草創期のライヴ・ストリーミング番組のディレクターとなる。ぴあに転職後、音楽配信の専門家として独立。2017年まで京都精華大学講師。 寄稿先はWIRED、文藝春秋、週刊ダイヤモンド、プレジデントなど。朝日新聞、ブルームバーグに取材協力。NHK、テレビ朝日、日本テレビにゲスト出演。