2020.12.01

「クリエイターは全員YouTuberになるべき」!? プロデューサー/DJ・Hideo Kobayashiインタビュー(後編)

Defected Records、OM Records、King Street Sounds、Drumcodeなどの名だたるハウス・テクノレーベルから作品をリリースし、海外でのDJツアーも何度もこなしているHideo Kobayashiさん。

まさに海外標準なサウンド・デザインを持つKobayashiさんですが、コロナ禍ではなんと自らYouTuberとしても動画を配信し、パーソナルな部分を見せています。

インタビュー後編では、YouTubeでの活動含めてクリエイターがコロナ禍でできること、Spotify for Artistsなどのアナリティクスから得られるインスピレーション、世界で戦うためのオンリーワンなサウンドを作るためにすべきことなど、様々な角度からお話をお聞きしました。

クリエイターとして今やるべきことが浮き上がってくること間違いなし! 是非お楽しみいただきつつ、KobayashiさんのYouTubeチャンネル登録もお忘れなく!

前編はこちら:

YouTubeではカッコ悪いところも見せていけ!

YouTubeで楽曲解説をし始めたきっかけはありましたか?

もうこれは完全にコロナの影響です。Stay Homeの時間が増えたお陰で、YouTubeで喋ったっていいじゃないかと思えたんですよね。いくらクールなアーティスト写真があっても、それを見てクラブに足を運んでもらうということもできず、特に4月5月ぐらいは家でディスプレイを見ることぐらいしかできなかったでしょう(笑)。

[新企画] Hideo Kobayashi 【IN THAT STUDIO】#001

YouTubeをやるにあたっては、自分はカッコ悪いことをしようと思ったんですよ。今まで皆カッコつけようと思ってしてきたけど、「アーティストってそれだけじゃなくない?」と思って。みんなはカッコつけていくだろうなと思ったけど、普段家に居る時は別にカッコよくないじゃんって(笑)。

「変な駄洒落言って遊んでるじゃん」「馬鹿なことしてるじゃん」っていうのを、そのまま素で出した方が正直な時代になっていく気がしたんですよね。

DJであればオンラインでDJミックスを披露する人が大半でした。

僕はそこに行かなかった。出遅れたと言えば出遅れたのかもしれないけど、正直言ってそんなに面白いとは思わなかったし、ものすごい技術で素晴らしいミックスを毎日のように繰り広げて、聴いたことない曲をガンガン聴けるんだったらいいですけど、やることがないから仕方なくやる、というのはしたくなかったので。

ContactでのDJと、Global Arkっていうアウトドアのパーティーに出たときの録音・録画の配信が、コロナ禍で出ている唯一のDJミックスの配信ですね。基本現場でプレイしたものを録音して配信していました。

Hideo Kobayashi【GLOBAL ARK 2020】Japan,2020.AUG.28, 23:30~24:50

僕は元々曲を作る方じゃないですか。だから「こういう風に作ってるんだよ」っていうのを映した方が、僕の場合は面白いかなと思ったんですよ。

普段からYouTuberの動画はご覧になっていたんですか?

ヒカキンやフィッシャーズとかの面白いYouTuberは観ていたので、効果音の入れ方とかテロップの入れ方とかは、なるほどねと思って参考にしましたね。

笑ってはいけないアニ文字がツボに入ってしまった。(フィッシャーズの動画)

僕の予想なんですけど、YouTuberの皆さんが研究したのは「水曜どうでしょう」だと思うんですよ。僕も「水曜どうでしょう」が好きだったので、あの番組くらいのテロップ量と効果音量、画があればいけるかなと思ったんです(笑)。実際に映像の編集をしてみたら、リミックスの作業とそんなに変わらないと感じましたね。

DAWでの作業と近かった?

そうなんですよ。波形が出てくるし、「どどーん」という効果音を入れたければ、タイミングよく「どどーん」の波形を合わせるだけなので。切ったり張ったりして編集すればできるなと思っちゃったんですよね。

ただ時間がかかるんですよね、楽曲作りと一緒だから凝っちゃうんですよ(笑)。音声もマスタリングをしたりとかが始まっちゃうと……「ハマったらこっち行っちゃうな」と思って(笑)。今でも色々アイデアはあるんですけどね。

[Studio Session] Kandarta Remix for Njengengoma feat. Toshi – Studio Apartment (IN THAT STUDIO #005)

海外では結構アーティストの方々もYouTubeでの活動をやっていますしね。

皆どんどんやったらいいと思います。それぞれやりたいようにやれば他の人の動画と同じになることもないだろうし、なんだったら全員やってもいいじゃないかって。

My 10 Year Music Producer Evolution (2009-2019)

大事なのは1回カメラの前に立って、まず撮ってみることだと思います。撮って気に入らないところを削っていくだけなんです。必要なところに何か装飾を付けているだけなので、リミックスと一緒なんです。

ただ楽曲制作の時もそうなんですけど、初心者の皆さんって、曲を最後まで作って完成させるのが大変なんです。なので1回最後まで仕上げるぞっていうところだけは決めて、自分が納得いくところまではきちんと楽しみながらやる。その心構えさえあれば、荒削りでもいいと思います。

人がその動画を観てくれて自分の音楽を聴いてくれるんだったら、それは正しいソーシャルメディアの使い方だと思うんですよ。カッコつけたかったらつければいいし、素のままでいきたかったら素のままでいい。

ソーシャルメディアって自分が全部出ちゃうメディアですけど、「そもそもアーティストが全部出さなくてどうするの?」と思うんですよね。

YouTube動画の制作用に新たに仕入れた機材などはありますか?

iPadのスタンドとか照明は一応買いましたけど、そのくらいです。マイクは色々試して、今は小さいレコーダーで声を別録りして、画面から出てる音も別に録る形に落ち着いていますね。Logicを走らせて、PCの音を1本、マイクのを音1本もしくは2本録音して、AdobeのPremierで動画と合わせています。

やりたい音楽があったら、その音楽の本場に行くのが正解

テクノ、ハウス、アンビエント、ダウンテンポと、色々なジャンルで活動されていらっしゃいますが。

メインとして意識しているジャンルがないんですよ。逆に全部がメインというか。「テクノのアーティストなんですか? ハウスのアーティストなんですか?」って言われたときに、「全部好きなのよ」というのが自分のすごくシンプルな答えなんです。

思いついたらすぐにリリースできるように、複数の名義やレーベルを使い分けるようにはしています。
テクノについては、ちょっとハードめなものはH.I.D.という自分の名義がひとつ。あとはもうひとつ、Osamu Mとの新しいユニットKandartaがあります。このコロナ禍にユニット名義の初楽曲を作ったんですよ。Studio Apartmentのリミックスで、11月14日にリリースされました。メロディックなテクノで、ブレイクダウンに壮大なシンセとかが入ってきて。もう何曲か出来上がっていて、これからどう展開していこうかというところですね。

ハウスについては、僕の10年ぐらい前のアルバムで『a Drama』というのがあるんですけど、このアルバムの再発をFuente Musicでしようと思っています。今聴いても音も悪くないので、そのまま出しちゃおうと思っていて。

1つ前の『ZERO』もこの間配信したんですけど、その宣伝も兼ねてYouTubeを始めたというのはありますね。SNSに書き込むよりも、自分で喋った方がファンに伝わるじゃないですか。だったら顔も声も出したほうが伝わるんじゃないかなって。ついでに中身も見せたりとかしたら面白いかなと。

[新企画] これであなたもROCKSTAR 前編 – Hideo Kobayashi (IN THAT STUDIO #002)

Mixcloudではダウンテンポ系のミックスも披露されていますね。

Standard Musicというレーベルも運営していて、ここではアンビエント、ダウンテンポ系のリリースをしています。バリ島のギタリストと作っている曲があるので、そろそろ出そうかなと。

Hideo Kobayashi – Downtempo One

ダウンテンポな作品を出そうと思ったきっかけはありますか。

ダウンテンポって僕の解釈だと、ハウス・ミュージックがテンポダウンしたものなんですよね。西海岸にいた頃はレコードを買うと、B面の2曲目はダウンテンポだったりするわけですよ。「バーでかける時にはB面の2曲目使ってね」みたいな。

Naked Musicにしてもそうだし、OM Recordsにしても、Cafe Del Marにしても……あと、僕イビサ好きですからね。

イビサに行かれたことは?

もちろん何回も。最初にどうして行ったかというのもサンフランシスコ時代の話とすごくリンクしていて。90年代後半から2000年代にかけてCafe Del Marが盛り上がっていて、サンフランシスコでルームメイトになったエンジニアがいたんですけど、彼がいきなりサンフランシスコからイビサに引っ越しちゃったんですよ。

ちなみに余談ですが、そのエンジニアが居たサンフランシスコのスタジオ(Sonic Vista Studios)は、元Journeyのマネージャーのプライベートスタジオでした。JouneryのメンバーとかTower of Powerのメンバーがレコーディングに来るようなスタジオに一部屋借りていたわけなので、サンフランシスコの音楽史における重鎮のおじさん達とも繋がりがありました。

で、彼は今サン・アントニというところでミックスとマスタリングのスタジオを運営しているんですけど、僕もイビサに行くとそこに泊まって2週間ぐらい滞在して色々吸収して帰ってくるのを時折やっています。僕はサンフランシスコ+イビサ+αで出来上がっていますね(笑)。

音楽のルーツの1つなんですね。

ここ15年ぐらいはそうですね。Chris CocoのラジオMelodicaでもプレイしてもらったり、彼の国内盤のCDのマスタリングを僕がやっていたりするんですよね。

Chris Coco『HOW TO DISAPPEAR COMPLETELY』 | Amazon Music

なので割と、38%ぐらいはイビサかな(笑)。僕がチルアウトDJをすると、西海岸の雰囲気とイビサの雰囲気を足して2で割った感じになっていると思います。

何故イビサは人々を魅了してしまうのだと思いますか。

「深い歴史と、それにまつわる切ない人々の争いを全部包み込む美しい海とサンセット」があるからじゃないですかね。

[Chillout] I Miss The Days (Hideo Kobayashi Remix) – Hideyo Blackmoon (Remixer Official Preview)

イビサの中で好きな場所は?

Hostal La Torre。あそこでプレイしたいですよね。サンフランシスコに行った時もそうでしたが、自分の好きな音楽がある場所に行くのが正解だと思っていて。イビサに行くとバレアリックな本物のチルアウトを感じられる。僕の中ではイビサに行くことは基本ですね。

La Torre Ibiza – Volumen Dos (Full Album Preview)

ネットで海外の情報も入りますが、行ってみないとわからないこともありますよね。

誰も、イビサの水道水がしょっぱいなんて思ってないですよね。綺麗なリゾートってイメージがあるから、きっと水も美味しいのかなと思ったら、全部しょっぱい(笑)。でもそういうことも含めてイビサですから。

デモ制作やツールに関するTIPS

今でも海外のレーベルにデモを送ったりしていますか?

まだまだやっていますね。ベテランって言われる年齢かもしれないですけど、新しいユニットをやったり、新しいことにチャレンジしたりすることが楽しいんですよね。「出そう」って言われたときはやっぱり嬉しいですし、音楽を作っている人の喜びの一つとして、永遠にあるのかなっていう気がします。

レーベルにデモを送るときに気を付けたほうがいいと思うことはありますか。

英語はきちんと学んでから出したほうがいいと思いますよ。自分もレーベルを運営しているので、デモを貰う側の立場がわかるんですけど、結構適当なデモが送られてくるんですよ。レーベルの情報って色々なところに載ってるから、数打ちゃ当たると思って送ってくる人がいっぱいいて。リンクだけ突然送られてくるとか(笑)。

一度、あまりにも失礼な言葉遣いだったので、「こうやってデモは送るんだよ」って教えたこともありましたよ。「最初はHelloでもHiでもなくDearだからね、最後はBest regardsって書かないと」って教えたり(笑)。

だからそのぶん、送り方が凄く丁寧であればまず聴いてみようと思うんです。丁寧な言葉で書くと本気だなって伝わるじゃないですか。今はnoteとかに「海外レーベルへのデモの送り方」といった記事があるので、そういうのを参考にしてみてもいいと思いますね。

海外のレーベルは日本のクリエイターについてどういう印象を持っているのでしょうか。関係者から言われた印象に残っている言葉などはありますか?

一番言われたのは「日本人が作る音楽はキックが小さい、中音がデカい」ということでしたね。

それについてはどのようにアプローチしていくのがいいと思いますか。

スピーカーの限界を試すために、大きい音を出す環境を作るということ。とはいえ都内で大きな音を出すのは難しいですから、クラブでテストするのがいいですね。

そもそもクラブ・ミュージックにおいて一番大事なのはキックなんです。実際にハコで聴いた時に、お腹に来るかどうか。それは大きい音で聴かないとわからない。だから、作ったらSoundCloudとかにアップするより前に、まず大きいハコに持っていってテストする。

自分も昔CDを焼いたりDATに録音したりして、クラブに行ってテストをしましたよ。で、やっぱり「キックが小さいな」って気づく(笑)。キックを大きくしてもキック以外の音もちゃんと聴こえるし、小さいとスカスカになっちゃうよ、スカスカよりキックが大きい方がいいんだよということは伝えたいですね。

現在の機材セッティングを簡単に教えてください。

スピーカーはADAM Audio のA77Xです。それをSonarworksのキャリブレーションシステムでチューンしています。オーディオインターフェースはMOTU 896mk3とSoundcraftのSignature 22MTKを用途によって使い分けています。マスターキーボードはKURZWEILのMIDIBOARDです。

DAWはLogic Pro XとAbleton Liveを曲によって使い分けます。ハードシンセはインスタに時々アップしたりするので、そちらをチェックしてください。

Hideo Kobayashiさんのスタジオ
Hideo Kobayashiさんのスタジオ

あとワークチェアはIKEAのJÄRVFJÄLLETに、テンピュールのシートウェッジを組み合わせています。IKEAのチェアは、ヘッドレストが背後の反射音を程よく吸収してくれるので、オススメです。

ヘッドフォンはPHONONです。PHONONはエンジニアの熊野功雄さんが作っている国内製のヘッドフォンで、Alex From Tokyoが海外で色んな人に配り歩いています。InnervisionsのDixonとかも使っていますよ。

使っているおすすめのサービスもあれば教えていただけますか。

Beatportで曲を買う人にオススメなのが「Crates」という、BeatportのAPIを使って、もうちょっとコアにレコードを掘れるみたいなサイトです。Beatportのアカウントでログインして使えるんですけど、このサイトを作ってるはProtonという会社で、僕のレーベルのディストリビューターでもあるんです。

どういうサービスなんですか?

例えば、レコード会社数社にライセンスされていたり、既にリリースされている曲を除いて表示することができるんですよ。同じ曲が複数表示されても必要ないので、それを省いてくれて、本当に新しい曲だけ聴けるという。

もちろんBeatportだとBPMで範囲を設定したりキーで設定したりとかできますけど、この機能よりも同じ曲がダブって出ないことのほうが大事な時もあるので。

あとショートカットがお利口ですね。Beatportだと早送りはOptionを押してカーソルを合わせるんですけど、これはカーソルを合わせるだけで早送りできるし、次の曲に行く時も下のキーを押すだけで行けるし。是非使ってみてください。

アナリティクスツールなどはご自身で見たりしますか?

Apple Music for ArtistsもSpotify for Artistsも見ていますよ。再生回数と、どこの国、どこの街で聴かれているかなどを気にしています。回数も大切なんですけど、どこの街の人が聴いているかを知ると、その光景が目に浮かぶじゃないですか。その街ってどんな街なんだろうとか、そういうことを想像することが凄く制作の意欲に繋がってくるんですよね。

Kobayashiさんの曲は、日本以外だとどこで聴かれているんでしょうか。

今ある曲をクリックしてみると……アメリカが1番、2番がイギリスで、3番がドイツで4番が日本でした。日本とアメリカの差は数字で言うと100倍ですね。他の曲ではミュンヘンが一番聴かれてたりもします。こういった情報を知るのが面白いんですよね。知ると、もっと色んな国で聴かれる曲を作ろうと思えるんですよ。

海外での活動を始めた瞬間から、聴く人は日本人だけじゃないという感覚があります。実際に数字としても出てくると、もっと色んな国の人に聴いてもらいたいし、色んな国でDJもしてみたいという意欲が高まりますね。

クリエイターを目指す人に向けて

今後の予定リリースをお聞かせください。

Osamu Mと始めたKandartaの曲のリミックスが11月14日にリリースされました。今までにやっていない感じの曲なので、それはぜひ聴いてもらいたいですね。

Njengengoma (Kandarta Remix) by Studio Apartment, Toshi | Beatport

あとはNew York TimesのOcean Projectというドキュメンタリー番組用にラスマス・フェイバーと一緒に3曲仕上げたので、おそらく今年中にそれはリリースになりますね。The Outlaw Ocean Music Projectは環境破壊とか違法投棄も含め、生態系のことを取り上げていくプロジェクトです。

僕はドキュメンタリー関係はもともとNetflixで全部観ていて、サウンドトラックも手掛けたいと思っていたので、今回ラスマスと一緒にできたのは凄く良かったですね。

<KobayashiさんおすすめのNetflixドキュメンタリー番組>
マイルスデイビス:クールの誕生
I’LL SLEEP WHEN I DEAD:スティーヴアオキ

Soundmainでサウンドパックも作られましたね。

H.I.D.名義のテクノで出しました。すぐ使えるようにプロセッシングしたサウンドで。TR-909で作った音源って、そのままだとまず使わないじゃないですか。結局いじりたくなるのであれば、あらかじめいじってあるものを出してみようと。ちょっと聴いてみて、良ければ使ってみていただければと思います。

若いクリエイターに向けたメッセージを最後に伺えればと思います。

「今やっていることが、心の奥底からやりたいことかどうかを確認する。もしやりたくないことだったら人生の無駄だ」ということですね。例えば「やりたくないけど、お金のためにアルバイトで曲を作らなきゃいけないんだ」みたいなことを言う人がいたら、「そんなのやめちまえ!」って言います。「そんなことを続けていたら、やりたくない音を出し続ける人生になっちゃいますよ」と。

オリジナル曲を作る時も同じで。「このベースを入れといたら売れそうだから入れとくかな」って思う人が目の前にいたとしたら、「本当に入れたい音だけを入れて作ってください」と言いたい。

でも、すでにやると約束している状態なのであれば、どうにかして「やりたい」と思ってやるようにしてほしい。例えばコンペの案内が来て、手をつけ始めちゃって断れない場合は、「このコンペを通じて僕の作った曲がリリースされて、皆が喜んでくれる姿」を想像したりして作り切る。

やりたくないものを、締め切りが来たからって手抜きの状態で出しちゃったりするくらいだったら、無駄だからやめろと言いますね。考え方を変えてでも、「やりたい」と思えることをやる。そうしていかないと、壊れちゃいますよ。

自分の人生ですからね。生きたいように生きる、すなわち生かしたいベースを選び、生かしたいスネアの音を選ぶ。それが大事だと思います。

取材・文:岩永裕史(Soundmain編集部)

HIDEO KOBAYASHI プロフィール

プロデューサー/DJのHideo Kobayashiさん

DJ、プロデューサー、リミキサー、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニア、エンターテインメントコーチ。
95年にテクノユニットLOTUSを結成しアルバム「Kasumi Experience」を発表、97年にはRainbow2000にライブ出演。98年頃よりサンフランシスコに移住し、Wave、Chez、Ibadan、King Street、OM等より作品を発表、全米で年150本以上のギグに出演。
09年「Zero」、10年「a Drama」、11年「patissier」、12年「Underground Business」とソロアルバムを発表し、DJとしてもイギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、ベルギー、ウクライナ、アラブ、韓国、インドネシア等に招聘される。

今年新たにテクノユニット「Kandarta」をOsamu Mと結成。11月にStudio Apartmentにリミックスを提供し、シネマティックな世界観を持つ新しい音楽性の開発にも成功している。

HIDEO KOBAYASHI公式サイト https://www.hideokobayashi.com
Fuente Music公式サイト https://www.fuentemusic.net
Standard Music公式サイト https://www.standardmusic.net