
さよひめぼうインタビュー DAWで未来を受信する――テクノに焦がれ蒸気波に乗る鬼才トラックメイカー
連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。
第17回のインタビューに登場するのはさよひめぼう。2016年に〈PLUS100〉よりアルバム『惑星ネオンからの師走からの贈り物』をリリースして以後、Vaporwaveマナーな楽曲タイトルや非言語的コラージュによる独自のサイバーパンク像を確立。〈buisiness casual〉や〈New Masterpiece〉、〈Maltine Records〉など国内外のインターネットシーンで活躍する。
2022年に自主リリースされた『Ninja School』では、近年のネットシーンで形容される「ハイパー」な手触りを落とし込んだ高速フロアミュージックを披露した。デビューから7年、アバターに表象され未だ正体を掴ませないさよひめぼうに迫るべく、これまでのキャリアから作品世界の思考法、そして具体的な制作方法について伺った。
ネット音楽・DTMがくれた「解放感」
DTMを始めた経緯について教えてもらえますか?
実はDAWを触り始めたのは40代になってからなんです。それまで長い期間バンドを掛け持ちしたり助っ人に入ったりしていて、自分がアーティストとして作曲することは少なくて。MTRでバンドサウンドを録音して切り貼りする程度のことはやっていたのですが、あくまでバンド用のデモとして、という感じでした。
バンドって、すでに大スターみたいなグループが同年代にたくさんいるし、やっていてストレスが大きかったと思うんですよ。だからDTMを始めてみたら欲求不満が爆発したというか、解放された感覚があるんです。一人で思い通りに作れるようになって、面白いなって。今は逆にバンドをやりたいという気持ちもほとんどなくて。
作品をリリースして、〈Maltine Records〉やパソコン音楽クラブのような若い方々と交流するようになってからは、影響も受けているし、いろいろと勉強させてもらっています。年齢的には下でも、自分的には彼らの方が先輩だと思っていて。年の差も関係なく音楽だけで繋がれるというのはDTMのすごくいいところですよね。
バンド歴が長かったと。そもそもの音楽の原体験は、どのようなものだったんですか?
昔は音楽に興味がなくて、テレビのお笑いや歌謡曲が好きだったんですけど、音楽に詳しい姉からYMOを教えてもらったのが最初の衝撃でした。それまで楽器も全くやったことなかったし知識もなかったのですが、シンセサイザーを始めるようになって。
中学校に上がるとバンドが流行っていて、メタルなどの荒々しい音楽が多かったのですが、自分もサポート的な感じで入りつつバンド音楽に染まっていったという経緯がありまして。結局やりたいこととの差を感じながら、自分が主体的にやっていたというわけでもないのですが。
電子音楽との接点でいうと、大学生の頃にイギリス旅行にいったことがあって。当初はバンドを目当てにしていたのですが、ロンドンやマンチェスターを回るうちに自分が思っていたのと全然雰囲気が違うのに気づいたんです。その頃レイヴが流行っていて、友人に連れて行ってもらったのがウェアハウスパーティの野外イベントで。大音量のダンスミュージックが鳴り響く中、朝方までみんな機械化したゾンビのように踊っていたんですね。衝撃でした。
そういったDJやクラブ/レイブ文化が好きな友人も多くて、自分もそっちに興味がありつつ、あくまでバンドの形態で電子音楽をやるようなグループ、Daft PunkとかChemical Brothersとかに憧れていました。YMOもそうですしね。
それからバンドではなく電子音楽を作ってリリースしよう、と思ったきっかけはあったのでしょうか。
バンド活動はどこかうまくいかないところがあって、あまり携わらないようになってきた2014年頃にネットで音楽を聴くようになりました。ちょうどベッドルームミュージックが流行り始めて、インターネットで繋がっている感じがいいなというので惹かれたんですね。
特に興味を持ったのが第二世代の頃のVaporwaveで。レーベルでいうと〈Dream Catalogue〉、〈100% Electronica〉あたりですね。誰がどこで作っているのか全くわからない感じが魅力的に映ったんです。ネット中心の音楽シーンにはこれまで触れてこなかったので、すごく新鮮な世界だなと衝撃を受けました。
でも、思い返すとそれ以前から、〈Warp Records〉のBoards of Canadaのような、無国籍感といいますか、正体不明な音楽が好きだったんですよね。
自分はSNSもやっていなくて何も知らなかったんですけど、当初はVaporwaveがサンプリングで作られていることもわかっていなくて。全部オリジナルの音でできているんだろうなと思っていたくらいでした(笑)。それでも、「自分にも作れるかもしれない」と思えたので、DAWソフトを買って。最初は作品を発表しようという意気込みも特になくて、みんなが面白がっているものを自分も共有したいな、というくらいでした。
幻の「さよひめぼう(3人体制)」
リリースすることは想定していなかったと。そんなさよひめぼうさんが、デビューアルバム『惑星ネオンからの師走からの贈り物』(2016)を〈PLUS100 Records〉からリリースするに至るまでの経緯を教えてください。
DTMをやり始めてから2年くらいはSNSもやらずにただ自分で作って満足する、というのが続いていて。そうすると曲がかなり溜まってきて、アルバムにしたら面白いかなと思ったので、初めてSoundCloudに投稿したんです。
でも、インターネットに何も繋がりがないから誰にも再生してもらえない(笑)。それで当時好きだったレーベルの〈PLUS100 Records〉をフォローして、「ファンです」みたいなDMを送ってみたんです。そうしたら「うちから出してみませんか」って話をいただいて、「いいんですか!」って。
それがインターネットを介した初めてのコミュニケーションだったんですか?
そうですね、投稿してから1ヶ月くらいのことでした。その後に〈buisiness casual〉のオーナーの方も気に入ってくれたみたいで、アルバムの準備ができたらいつでもリリースできるよとメールをくださって。3ヶ月くらいでアルバムを作りました。
ジャケットも当初から完成度が高いですね。これはご自身で作られたんですか?
そうですね。もともと美大の出身で、今もグラフィックデザインの仕事をしているんです。自分なりのベッドルームミュージックを作るにあたってアバターがあったほうがいいかなと思って、Illustratorで作ってみました。
それから国内シーンとの接点が生まれたきっかけとして、2017年にパソコン音楽クラブが主宰した《SOUND EXPO》に出演されていますね。パソコン音楽クラブとの対談記事では「最初は3人編成の予定だった」とあったのですが、詳しく教えていただけますか。
まずパソコン音楽クラブさんからDMが来た時、SoundCloudで存在は知っていたのですが「バンドなんだろうな」と思っていたんです。それならこちらもバンド編成じゃないといけないのかなと、以前バンドを組んでいた友人に声をかけて、結構時間をかけて練習したんですよ。でも、さよひめぼう名義の音楽を生でやるのはどうしても難しくて、練習中に喧嘩みたいになって、解散しちゃったんです。
それで「申し訳ないんですけどバンドで出れなくなりました」と謝ったら「いや一人で大丈夫です、お願いします」と言われて。結果的に一人でやったライブも好評をいただいて、余計な心配だったようです。
振り返れば、このイベントが自分の中でのターニングポイントになった感覚があって、当初ベッドルームミュージックに意識的に取り組んでいたものが、クラブで楽しめる音楽を作ってみようと変化していったように思います。
その頃に〈Maltine Records〉から依頼を受けて、初めてリミックスを手掛けました。Meishi Smileさんの楽曲ですね。元々クラブミュージックが好きだったことと、DTMでの作曲というのが自分の中で繋がってきたんです。
クラブミュージックへの志向がその後の『深圳DIVA』(2019)や『Alien GALAXY MAIL』(2020)、『Ninja School』(2022)に向かって研ぎ澄まされているように思います。あらためて、特に影響を受けたクラブミュージックについて教えていただけますか?
バンドをやっていた時はやっぱりNew Order。シカゴとかデトロイトも好きですけど、マンチェスターのローカルから生まれたテクノに憧れていました。それからAutechreやSquarepusherといった〈Warp Records〉周辺アーティストや、Chemical BrothersなどUKの電子音楽はずっと好きでしたね。
オールドスクール、ニュースクール、忍者スクール
続いて作品のテーマについても伺っていきたいです。特に活動初期ではVaporwaveマナーを踏襲したと思しき楽曲・アルバムタイトルを発表されていますが、『Alien GALAXY MAIL』以降はSF的な舞台設定を明示していますね。
最初にアバターを制作した頃から舞台設定はあって、デビュー作の『惑星ネオンからの師走からの贈り物』では、惑星を征服しにやって来た宇宙人が「案外居心地いいな」と居着いちゃって……という設定を考えています。もちろん最初だからゆるい設定だったんですけど、『深圳DIVA』のあたりから2050年の地球という、近すぎず遠すぎず、思い描くのがちょうど楽しいくらいの舞台を設定しています。
デビュー作から最新作に共通して「土偶AI」なるものが登場し、縄文モチーフや忍者といった日本的な意匠がタイトルに散りばめられる一方で、深圳や広東といった中国の地名も入ってきます。
2050年くらいだったらアジア全域が一つの地域として統合されているんじゃないかな、という想像ですね。それと、Vaporwaveが無国籍的で面白かったと先ほど話しましたが、せっかく日本から出てくる作品だったらそれとはまた違った角度がいいのかなと思って、こういった世界観になりましたね。
舞台設定については制作の前に考えるものですか? それとも事後的に当てはめるものですか?
ほぼ毎日曲を作ること自体はやっていて、そうするとやっぱりマンネリ化して飽きてきちゃうんですよね。だから次の制作に繋げるための想像をするような感じで、ストーリーを立てるとだんだんやる気が湧いてくることもあって。
『Ninja School』に関しては舞台の世界観だけじゃなく、自分の中で新しい音楽ジャンルみたいなものを考えていたんです。オールドスクール、ニュースクールと続いて、次は忍者スクールだ、という風に。未来の忍者像と、それと合致する音楽性とを絡めて考えていって、制作を進めながらどんどん謎が解けていく感じというか、いろんな思考が結びついてコンセプトと音楽が繋がって、最終地点にたどり着く頃には満足できる形になった、みたいな感覚でした。だから最初にカッチリとコンセプトを決めるというわけでもないんですよね。
『Ninja School』のBPMの早さもコンセプトと共に決まっていったということですよね。作品世界を特徴づけている要因のひとつとして、宇宙人のようなボーカルワークもあると思います。アルバム中で随所に使われている、何か喋っているけど意味を汲み取れない声の正体について教えてもらえますか?
既存のサンプルパックを使ったり、最近は少ないんですけどボーカロイドを使ったり、あとはGoogleのText-to-Speechで適当な文字列を世界各国の言葉で変換して面白い響きのものを利用したりしていますね。
それらを一回ボコーダーにかけるんです。するとロボットボイスみたいになるので、さらにAbleton Liveのワープ機能を使ったり、ピッチ補正をかけたりして音階をつけて書き出して。それからサンプラーに入れて、という工程ですね。
音だけで考えているのでストーリー性のある歌詞をつける、というのもやったことがなくて。ただ、今年に入ってから遅れてK-POPにハマってaespaを聴いているんですけど、SF的な世界観でリリックを書いていくのも面白いだろうなと思っています。もうファン目線で「いいな」って感じではあるんですけど(笑)。
ライブのためのアルバム制作
制作環境について教えてください。
メインのDAWはAbleton Liveで、サブ用にReasonというソフトを使っています。これは付属のシーケンサーが結構面白くて。ほかにもFL Studioもシーケンサーとして使うことがありますね。Ableton Liveってひとつで完結できるような設計なんですけど、DAWを触らない日というのがあまりないし、ずっと同じ灰色の画面だとやっぱり飽きてくるので、気分転換の意図もあっていろいろ使っています。あとはMax for Liveのプラグインをよく使うのと、音源としてはNative Instruments、Spliceのサンプルパックなども使いますね。
それからハード機材だとリズムマシンのRoland TR-8Sとか、BEHRINGERのTD-3 ベース、NEUTORON, CRAVEなどのセミモジュラーシンセも。基本的には手弾きというより、サンプリング用だったり編集前提で録音したり、という使い方ですかね。
あとRolandのJUNO-106――初めて買ったシンセなんですけど――と、KorgのMinilogue、POLY800、Trinityもあります。一発録音みたいなことは全然しないんですけど、弾いてAbleton Live上でオーディオとして取り込んで編集しちゃうことが多いですね。
ありがとうございます。『Ninja School』について、実際の制作フローを教えていただけますか?
特に今回は踊れる音楽ということが念頭にあって、ライブでもパフォーマンスしやすいように作ったんです。だからステムにバラしてライブで繋いでいけるような、パーツごとに作っていくという制作でした。そのパーツをアルバム全体の起承転結の流れにはめていくような形ですね。単独の一曲のために手を動かしている感じでもないし、もはや曲を作っているという感覚もあんまりなかったんですよ。
具体的にはセッションビューで8小節か16小節くらいの単位でループを作っていくんですね。パーツが完成するまでインプロビゼーション的にリアルタイムで録って、編集していって。それらを組み合わせてアレンジ、ミックスをしたのがアルバムです。だから今回のアルバム用だけでも無数にパーツがあって。

パーツ単位での制作の詳細についても教えていただけますか?
上で紹介した機材で録音した音やサンプルパックの音源などを、自動で拍を変えてくれるジェネレーターだったり、ランダムにメロディを生成してくれるシーケンサーだったりに入れて、自分の想像しないものに変えてもらう、ということをしますね。
またAbleton Liveにラック機能というのがあって、たとえばキックが打ってあったとすると、そのキックの箇所に簡単に別の音源を差し込むことができるんです。キックのリズムパターンにボイスサンプルの変な部分を混ぜて、別のトラックで録音して、といった風に。
結構単純なことではあるんですけど、ある種偶然性にまかせて変化させて書き出す、ということばかりやっていますね。昔はエフェクターを使って音の処理をするのが楽しくてずっとやっていたんですけど、今ではイコライザーやディレイやリバーブといった基本的なものに絞られてきました。
こういう工程でパーツを作って曲としてのアレンジを進めるわけなんですけど、やっぱりその準備段階にすごく時間をかけているし、逆にいうと納得のできるパーツになっているとアレンジがどんどん進められるということがあります。
なるほど。そうした手法はどのように学びましたか?
周りにDTMをやっている人が少ないので、一番参考にしているのはYouTubeです。中でもNed RushというチャンネルはMax for Liveでプラグインも販売していて、昔からめちゃくちゃ参考にしていますね。
hyperpopとダンスミュージック
このインタビューシリーズが始まったのも、hyperpopといった新興ジャンル/シーンのアーティストを取り上げていこうという目的が当初あったのですが、キャリア的にも特殊なさよひめぼうさんからするとどう映っているのでしょう? そもそも聴くことはありますか?
ちょっと前まではあまり関係ないかなというくらいだったんですが、Spliceのサンプルパックで「hyperpop」がジャンル化しているのを見て、聴いてみると面白いんですよね。そういうきっかけで〈PC Music〉のumruというアーティストを知って、いいなと思ったんです。
定義とかはわからないんですけど、ダンスミュージック寄りでもhyperpopってあるんだなって。それでいうとTwo Shellとか、あれってhyperpopなんですかね?
どうなんでしょう(笑)。「ハイパーな」という形容をされることは多いとは思いますが……さよひめぼうさんと近い音楽性という感覚が個人的にはあって、そういう意味では『Ninja School』を聴いてさよひめぼうさんをhyperpopアーティストだと考えるリスナーは少なくないのかなと思います。
自分でも、UKダンスミュージックの流れと一致するものがあって、面白いなと思って聴いていますね。一括りにhyperpopと言ってもたくさんありすぎてよくわからないというのはあるんですけど(笑)。
それとこの間、Boiler Roomに100 gecsが出演した動画を見たんですよ。名前はよく耳にしたものの聴いたことがなくて、これを期にアルバムにも耳を通したんですけど、かっこいいなって。
それから100 gecsのツアーにMaschine Girlがサポートアクトで回っていたというのを知ったんですけど、すごく以前から好きで聴いていて、ここが合流するということはhyperpopもかなり幅が広いんだなと感じました。この二組が交わっているのは自分的にも共通のものがあるんだなって。
なるほど。今回さよひめぼうさんの視点からhyperpopについて伺ってみたくて、大変参考になりました。最後に、今後の展望などあれば。
現在も次のアルバムを作っているところなんですけど、年に一回はまとまった作品を出したいなと思っています。ダンスミュージックの路線はこれからも変わらないと思います。ライブができるような形で続けられたらなと。
それと、先ほども話したように日本語詞で曲を作ってみたいです。これにもK-POPの影響があるんですけど(笑)。韓国語詞でもグローバルにヒットしていてかっこいいですよね。一曲でストーリー性がわかるような、そういう曲を作ってアルバムに入れてみたいです。
ゲストボーカルを呼ぶということも考えていますか?
どうでしょう、まずは自分でソフトを使ってなんとかしてみたいですが、やってくれる方がいればボーカルもお願いするかもしれません。まだそういった交流も少ないので、これから機会があればやってみたいなと。
今後のご活躍も楽しみにしています。本日はありがとうございました!
取材・文:namahoge(@namahoge_f)
さよひめぼう プロフィール
ミュータントFutureハイブリッドダンスミュージック製造工場!
2017年から米国のVaporwave~Experimental系レーベル〈PLUS100 Records〉〈BusinessCasual〉よりアルバムをカセット/デジタルで発表。日本では〈New Masterpiece〉から『VヴァーチャJDハーレム$アリーナ3号』、〈Maltine Records〉からEP『深圳DIVA』リリース。また、2018年には海外Vaporwaveアーティストの初来日ツアー『NEO GAIA PHANTASY』の東京公演に参加、現在までライブも活発に行なっている。
2020年、〈P-VINE〉よりアルバム『ALIEN GALAXY MAIL』を全国流通でCDリリース。
2022年、新アルバム『Ninja School』リリース。
自作以外の活動では、ぷにぷに電機の楽曲アレンジ、パソコン音楽クラブやimai(group_inou)など各方面でのRemixや、KONAMI『beatmania IIDX』、日本初オリジナルブッダマシーン『天界』、MAX FACTORY×千値練のフィギュア・プロジェクト『少女発動機』展示映像用BGM…といった媒体への楽曲提供など、活動は多岐にわたる。
■最新音源(サブスプリクション)
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■Bandcamp
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■SNS
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