
Moogの名機の歴史をたどる! バーチャル演奏体験もできるウェブサイト「Mini Moog Factory」が公開
Moogが、同社の代表するシンセサイザーの名機「Minimoog Model D」の70周年を記念し、その生みの親であるボブ・モーグ博士の誕生日である5月23日にインタラクティブなバーチャル体験を提供することを目的とした特設サイト「Mini Moog Factory」を公開しました。
Moogは、昨年11月にMinimoog Model Dを復刻。このモデルは、オリジナルモデルと同一のサウンドエンジンと信号経路を搭載しているだけでなく、三角波と矩形波のアナログLFO、MIDI統合、ピッチホイールのキャリブレーションの改善といった機能の変更も行われています。
エレクトロニックミュージックの歴史に触れることができる体験型サイトであるMini Moog Factoryでは、Model Dの歴史や、著名アーティスト関連の記事を集めた「ARCHIVES」をはじめ、Minimoog Model Dをブラウザ上で演奏できるアプリ「MOOG PRACTICE ROOM」、Model Dを使って制作された有名曲45曲を集めた「JUKE BOX」、Model Dの歴史を紹介する動画を視聴できる「THEATRE」など、さまざまなコンテンツを楽しめます。
In honor of Bob Moog’s birthday and the recent return of our beloved Minimoog Model D, we’re excited to invite you to a new interactive experience that celebrates generations of music history…
— Moog Synthesizers (@moogmusicinc) May 23, 2023
🎹 https://t.co/WNKQBBBCH7 🎹 pic.twitter.com/THEGVqIT1V
Mini Moog Factoryは、Moogとニューヨークを拠点とするデザイン会社Pentagramとのコラボレーションによるもの。90年代のビデオゲームやウェブサイトから得たインスピレーションを活かして実現しました。またこのプロジェクトには、以前、Rolandのブラウザシンセサイト「Roland50 Studio」開発にも関わった日本人サウンドデザイナーのスズキユウリ氏が参加しており、スズキユウリ氏はこのプロジェクトについて、次のように述べています。
「Moogは、常に大きな魅力だったので、過去2年間取り組んできたこのウェブプロジェクトは、すばらしい旅でした。彼らのシンセサイザーの特別なサウンドと美しいデザインは、私の心の中の特別な場所を占めています。私たちの目標は、ボブ・モーグ博士と彼のチームの画期的なイノベーションのエッセンスを取り入れた、インタラクティブで楽しい体験を作り上げることでした」
Mini Moog Factoryのコンテンツは現在、無料で使用可能です。特設サイトにアクセスしてModel Dの歴史や魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
Mini Moog Factory
https://minimoogmodeld.com/
文:Jun Fukunaga
【参考サイト】
Moog launches virtual Minimoog Model D for 70th anniversary
https://musictech.com/news/gear/70th-anniversary-moog-minimoog-model-d/