
JASRACシンポジウム「AI生成楽曲と著作権」アーカイブ動画が全編無料公開
JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が3月14日にオンラインで開催したシンポジウム「AI生成楽曲と著作権」の模様がアーカイブとしてYouTube「JASRAC公式チャンネル」で公開されました。
第1部の基調講演では、小林由幸さん(ソニーグループ株式会社 Corporate Distinguished Engineer R&Dセンター主任研究員)が開発者の立場からAIによる楽曲生成技術の現状と今後の展望について説明したほか、水野祐さん(シティライツ法律事務所 弁護士)が、法律家の立場からAI生成物の法律上の論点を解説。


第2部のパネルディスカッションでは、基調講演の講師2人のほか、モデレーターとして前刀禎明さん(株式会社リアルディア 代表取締役社長 AI inside株式会社 取締役CMO)、パネリストとして今井了介さん(音楽プロデューサー、作詞・作曲家)、Mayu Wakisakaさん(シンガーソングライター、作詞・作曲家)、伊澤一雅さん(JASRAC理事長)が加わり、AI生成楽曲と著作権の関係やクリエイターのAIとの向き合い方など、それぞれの立場から議論を展開しました。


筆者もシンポジウムを拝見しましたが、特に水野祐さんの講演で著作権侵害が成立する2つの条件として紹介されていた「類似性」と「依拠性」の概念については、AI生成物に著作物としての性質が認められるか、ひいては、AIが普及した後の時代において「作者」とはどのような立ち位置にいる人のことを指すのかについて、示唆深いものを提示してくれているように思えました。
すべての動画は下記の再生リストから観ることができます。表題トピックに関心のある皆さんは、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=7qsfD1APcSc&list=PL2Zv-_aDXPrT66-t_vaYvGdsvCgoIzqyF
文:Soundmain編集部