2023.02.22

Tidalがリアルタイムで音楽を共有できるライブDJ機能をテスト中

現在、音楽プラットフォームのTidalがLive DJ機能のテストを行っているようです。

テスト中のTidalのLive DJ機能について、まだ多くは明らかになっていません。しかし、Tidalのプレスリリースによるとユーザーはプレイリスト、アルバム、トラックを他のTidalメンバーとリアルタイムでライブ共有可能になるようです。

具体的にはLive DJ機能により、ユーザーはプレイリストを作成し(テキストや絵文字を使って)名前を付けて“セッション”とすることで、他のTidalユーザーとソーシャルチャンネルやテキストで共有し、リアルタイムで聴くことができるとのこと。

この新機能はTidalの全会員に公開されているようですが、現時点でセッションを作成できるのはHiFi Plus加入ユーザーに限られており、iOSのベータ版アプリのみと言われています。

昨年11月にTidalは、各種制限(※)つきの無料プランを追加。またあわせて、HiFi Plusプランにユーザーの月額料金の最大10%が最もよく聴くアーティストに直接還元される「Direct Artist Payouts」と、SoundCloudでも採用されているUCPSモデル「Fan-Centered Royalties」という2つのロイヤリティ支払いモデルの採用を発表しています。

今のところ、Tidalは日本でサービスを展開していませんが、昨年8月に公式サイトが日本語に対応しています。もしかしたら近いうちに日本での正式なサービスが開始されるかもしれません。

なお、Tidalの音源はストリーミング音源を使ったDJプレイにも対応しています。同様の機能を備えたプラットフォームとしてはBeatportのサブスクリプションサービス・Beatport LinkやBeatsourceがあり、両者はTidalとは異なる内容ながら、それぞれのDJアプリ(Beatport DJとBeatsource DJ)にオンラインでDJ同士がB2B(バックトゥバック)セットを行うことができる機能「Party Mode」を追加しています。DJアプリとしては、初めてオンラインでのDJ同士のB2Bセットを可能にしたこの機能では、最大4人のDJがBeatport DJとBeatsource DJのセッションに参加し、リアルタイムで曲をプレイし合うことが可能です。

TidalのLive DJ機能にも同様の機能が追加されることになるかもしれません。この点でもTidalは、日本でのサービス開始が望まれている音楽プラットフォームだと言えるでしょう。

※再生される音源の音質が最大160kbpsのビットレートまでに限定されるほか、オフライン再生は不可、アップグレードの案内などの広告が表示されるなど

文:Jun Funkunaga

【参考サイト】

Tidal testing live DJ feature for music sharing sessions(MusicTech)
https://musictech.com/news/industry/tidal-music-streaming-dj-feature-sharing/