2023.01.03

Roland、TR-808やTR-909など5種類の有名ドラムマシンを使用できるプラグイン「Drum Machine Collection」を発表

NHKのドキュメンタリー番組「ノーナレ」でもフィーチャーされたTR-808など、Rolandが1980年代に発表した有名ドラムマシンのプラグイン・バンドル「Drum Machine Collection」を発表しました。

Drum Machine Collectionは、Rolandの高品位なプラグイン音源やソフトウェアを提供するクラウド・ベースのプラットフォーム「Roland Cloud」で提供されているドラムマシン音源5機種を、買い切り型のプロダクトとしてひとつにまとめたもの。VST3、AU、AAXに対応し、「Lifetime Key」を購入することで使用できます。

(なお、Roland CloudのサブスクリプションプランでDrum Machine Collectionの全てを使用する場合、年額199ドル/月額19.99ドルの「Ultimate」プランに入る必要があります)

Drum Machine Collectionに含まれるドラムマシンは、近年はトラップのベース音源としても人気を博す先述のTR-808のほか、80年代からニュー・ウェーヴやパンクからエレクトロニックまで数多くのジャンルにわたって使用されてきたTR-606、テクノやハウスの定番ドラムマシンとして知られるTR-909、シンセ・ポップからアシッドハウス、インディーまでの幅広いジャンルで愛用されてきたTR-707、TR-707の兄弟機でラテン・パーカッションを搭載したTR-727の5つ。

Drum Machine Collectionに含まれるドラムマシンは、Roland独自の回路モデリング技術「ACB技術(Analog Circuit Behavior)」によって、オリジナル実機が持つハードウェア固有の「振る舞い」までをデジタルで精密に再現しています。

そのほかにも、オリジナル実機の操作感を模倣した詳細でサイズ変更可能なインターフェースや、サウンド・シェイピング機能、内蔵エフェクトや拡張パラメーターの追加など、プラグイン版ならではの進化も図られています。

またRolandのリズム・パフォーマー「TR-8S」との統合性も高く、TR-8Sのノブやスライダーで各ドラムマシンをリアルタイムでコントロールできるほか、TR-8Sとドラムマシン間で生成したパターンのやり取りも可能です。

Roland 「Drum Machine Collection」
https://www.roland.com/jp/products/rc_drum_machine_collection/

文:Jun Fukunaga