
手間なく簡単に楽曲に深みを持たせることができる無料プラグイン「Air|Music Edition」
音楽制作において、楽曲に深みを持たせるためによく行われていることと言えば、リバーブを使った空間処理です。しかし、リバーブで音に深みを持たせる場合、エフェクトのかけ具合によっては、自分が思っていたよりも楽曲の印象がドロドロと重たくなることもあります。
これは中高域に比べて低音はリバーブの効果が表れやすく、中高域と同じ量をかけたとしても、なんとなくゴワついている感じが出てしまうことが理由です。
そんな時の解決方法として使えるテクニックのひとつが、リバーブにEQを適用して、低音をカットするというもの。これによりリバーブの深みは残しつつ、音のゴワつきを抑え、よりすっきりとした音像に仕上げることができます。また高域部分のボリュームを減らすことで広がりすぎた高域を制御し、深みはありつつもすっきりとした印象に仕上げていくという方法もあります。
こうしたテクニックを身につけるのが難しいと感じる人でも、簡単に楽曲に深みを持たせることができるのがSound Particlesが発表した無料プラグイン「Air|Music Edition」です。
Air|Music Editionは、ノブ1つで適用した楽曲に距離感と奥行きを加えられるように設計されたプラグイン。楽曲に深みを与えるための手間のかかる方法をスキップして、楽曲をドロドロと重たい印象があるものにすることなく、深みを与えることができます。
科学的に測定された空気減衰の周波数応答値を表示するのが特徴の同製品は、距離感によって異なる音の減衰量を手軽に調整することができます。またグラフにより、周波数特性を視覚的に確認することも可能です。
なお、より高度な機能が搭載された有料版も現在、69ドルで販売されています。
リバーブなどの空間系エフェクトを使って自分の楽曲に深みを持たせようとしても上手くいかなかったという人は、この機会にAir|Music Editionを導入してみてはいかがでしょうか?
文:Jun Fukunaga
Sound Particles「Air|Music Edition」
https://soundparticles.com/products/air-music-edition
【参考記事】
Air | Music Edition is free plugin that promises to give your music more depth and space | MusicRadar
https://www.musicradar.com/news/free-vst-plugin-air-music-edition