
AIアバターと対話しながらMIDIやオーディオファイルを生成できるプラグイン「Pilot Plugins」に注目
これまでDJ向けにハーモニックミキシング(キーミックス)を簡略化できるツールなどを提供してきたMixed In Keyが、AIアバターがMIDIとオーディオファイルの生成をアシストするプラグイン「Pilot Plugins」を発表しました。
Pilot Pluginsは、ユーザーのフィードバックに反応してMIDIやオーディオファイルを生成するAIが、アバターとユーザーの間を行き来し作曲をアシストするという位置付けのプラグイン。
Pilot Pluginsでは、さまざまな音楽スタイルを持つAIアバターの中からどれかひとつを選択し、リズム、デンシティ、シェープといった各音楽スタイルごとに独自に設定されたパラメーターのノブを操作するだけでメロディーやベースライン、アルペジオのMIDIを生成することができます。
AIが生成したMIDIは、MIDIファイルやオーディオファイルとして書き出せるほか、書き出したオーディオファイルはPilot Pluginsに組み込まれているソフトシンセ「Phase Plant」に読み込んで使うこともできます。
またPilot Pluginsには、AIが生成するMIDIのアイデアを切り替えるための再生成ボタンと過去のアイデアを呼び出して、確認できる履歴機能も搭載されています。
現在はメロディックテクノ、プログレッシブハウスなど、エレクトリックミュージックのサブジャンルを対象とした「Futurism Vol.1」と呼ばれるパッケージが販売されてされており、こちらにはSTAR DUST、FUTURE BOUNCEなど、20以上の音楽スタイルのAIアバターが収録されています。
Pilot Plugins「Futurism Vol.1」は、Windows/Mac両対応で49.50ドルで購入可能。今後、より多くのジャンルをカバーする拡張パックのリリースも予定されるとのことです。
アイデアに詰まって作曲を思うように進めていくことが難しいという人は、Pilot Pluginsを使ってAIアバターと“対話”しながら、新たな作曲のアイデアを生み出してみてはいかがでしょうか?
文:Jun Fukunaga
Mixed In Key「Pilot Plugins」
https://mixedinkey.com/pilot/