
Denon DJ、DJ機材としては世界初のAmazon Music対応DJコントローラー「SC Live 4」を発表
BeatportやBeatsourceといったDJ向けの音楽プラットフォームが定額制の音楽サブスクリプションサービスを提供するなど、最近では音源のダウンロード購入をすることなくDJができる環境が整いつつあります。
そんな中、かねてからBeatportやBeatsourceに対応していたDenon DJが、新たにAmazon Musicに対応したDJコントローラー「SC Live 4」を発表しました。
SC Live 4は、Denon DJの最新DJコントローラー「SC Live」シリーズにラインナップされている、WiFi、スピーカー、7インチマルチジェスチャータッチスクリーン、USB/SDスロットを搭載したスタンドアロンタイプの4デッキのDJコントローラー。
SC Liveシリーズの特徴は、先述のBeatport、Beatsource以外にDJ機材としては世界初となる「Amazon Music Unlimited」に対応している点にあります。これによって、同サービスに加入している場合、ユーザーはAmazon Music Unlimitedのロスレス音源を使ったストリーミング・プレイが可能になります。
SC Live 4は、波形や設定、楽曲情報などを表示するタッチスクリーンや搭載された楽曲解析機能により、PCを必要とせず、DJコントローラーのみでDJプレイが可能です。また本体のコンピューターモードを有効にすることで定番DJソフト「Serato DJ Pro」と「Virtual DJ」のコントローラーとして使用することもできます。
また、Denon DJのフラッグシップモデル「SC6000 PRIME」の機能性と操作性を継承しており、各デッキには8つの2層式パフォーマンスパッドの上に、ホットキュー、オート/マニュアルループ、ロール、スライサーなどDJパフォーマンスに必要なモードを搭載するなど、クラブでのDJセットアップを1台に凝縮したレイアウトもその特徴のひとつと言えます。
ミキサーには、フィルター、ノイズ、エコー、ウォッシュの4つのSweepエフェクトが用意されており、専用ノブと組み合わせることでクリエイティブなDJミックスが行えます。さらにFXコントロールセクションでBPMエフェクトを使用すれば、リアルタイムでプレイする曲のサウンドをカスタマイズすることも可能です。
2021年に音楽ストリーミング業界のトップを走るApple Musicがロスレス音源の配信を開始したことをきっかけに、ストリーミングサービスでもCD相当の高音質な音源を聴く習慣がリスナーの間に広がりました。また、近年は音響機材の進化もあり、以前よりも高解像度な音源を楽しめるリスニング環境が広がっています。
DJ機材の面でも2000年以降にレコードプレイヤーからCDJへの移行が起こり、2010年代にはDJソフトやUSBのような記録メディアを使ったデータDJが普及。そして、2020年代に入ってからはデータDJもストリーミング環境に移行しつつあります。今後、ストリーミング・プレイは、新たなDJプレイのスタンダードになることが予想されます。
DJ SC Liveシリーズについて、Denon DJsの親会社であるinMusicの製品開発・DJブランド担当ディレクターであるChris Roman氏は、次のように述べています。
「ストリーミング音楽やリクエストされた楽曲にリアルタイムでアクセスできる独自の機能と、プロDJのための充実した機能セットを組み合わせたSC LIVEシリーズは、DJがひとつひとつのDJセットで無限のパフォーマンスと興奮を実現する機会を提供します」
現在、SC Live 4は税込198,000円で購入可能です。自分のDJプレイでAmazon Music Unlimitedの音源を使ってみたいという人は、SC Live 4の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
文:Jun Fukunaga
Denon DJ「SC Live 4」
https://www.denondj.com/sclive4
【参考サイト】
Play Amazon Music tracks directly on Denon DJ SC Live controllers – MusicTech
https://musictech.com/news/gear/sc-live-2-4-denon-dj-controller-amazon-music/