
Beatport、リアルタイムにB2BセットでオンラインDJができる「Party Mode」を公開
DJ向け音楽プラットフォームのBeatportが、オンラインでDJ同士がバックトゥバック(B2B)セットを行うことができる「Party Mode」を公開しました。
900万曲のBeatportカタログ曲を使用できるDJ向けサブスクリプションサービス「Beatport LINK」や、一般的なDJアプリ/ソフトと同様の機能を持つDJアプリ「Beatport DJ」を発表するなど、DJシーン向けに革新的なサービスを提供してきたBeatport。
今回新たに発表された「Party Mode」はBeatport DJに加え、デジタルレコードプールサービスの「DJ City」、そしてBeatportが共同開発したDJアプリ「Beatsource DJ」に搭載された新機能。DJアプリとしては、史上初めてオンラインでDJ同士がB2B(バックトゥバック)セットを行うことができ、最大4人のDJがBeatport DJとBeatsource DJのセッションに参加し、リアルタイムで曲をプレイし合うことが可能です(なお、Beatport DJやBeatsource DJでParty Modeを利用するには、Beatport LINKや「Beatsource LINK」といった有料ストリーミングサービスに加入する必要があります)。
2022年5月に行われたエレクトロニックダンスミュージックカンファレンスのIMS Ibizaでは、BeatportによるリモートDJ機能を使用したデモパフォーマンスが披露されています。
Party ModeはBeatportによると、“レイテンシーフリー”で使用でき、B2Bセットができるのはもちろん、プレイリストを複数人で共同制作して、Beatportのライブラリに保存することも可能。トラックリクエストとチャット機能も搭載されており、DJパフォーマンスの学習にも役立つと謳われています。
この機能を活用すれば最大100人のファンを招待してオンラインDJパーティーを開催でき、ファンの側もBeatportのカタログを閲覧しながら、DJ自身に次にプレイしてほしい曲をリクエストできます。また他のファンと交流したり、DJが作成したプレイリストをその場で保存するといったことも可能です。
コロナ禍以降、DJ配信だけでなく、VRChatなどで仮想的にクラブ体験を楽しめるようになるなど、オンラインでインタラクティブなDJパフォーマンスを楽しめる機会が増えました。またそのような機会が増えたことで、現在はDJの活躍の場がリアルのクラブの外にも広がっており、DJの表現の可能性もより多様化しつつあります。オンライン上でのB2Bセットやイベント開催まで、さまざまな使い方が考えられるParty Modeは、そんな時代のDJにとって重宝される機能になっていきそうです。
文:Jun Fukunaga
【参考サイト】
Beatport’s Party Mode lets you DJ real-time B2B sets from anywhere in the world | MusicTech
https://musictech.com/news/beatport-dj-party-mode-online-b2b-sets-beatsource/