2022.06.15

ビジュアライズ×エレクトロニック・ミュージック、浸透し合う可能性 KAIRUI × cosgasoインタビュー

動画配信プラットフォームとストリーミングサービスが主要な発表の場になることで、ますます流動的になっているサウンドとビジュアル要素との関係。「ビジュアライザー」や「リリックビデオ」など、その潮流を捉えた新たな形式も定着しつつある。今回は、そんな現代のクリエイティブの諸相を捉えるためクロスインタビューを企画した。

ひとりは2021年のデビュー以降、ボーカロイドシーンを超えて大きな注目を集める音楽家、KAIRUI。クラシック音楽などの「五線譜的」な出自を持ちながら、他に類を見ない特異なサウンドデザインと卓越したボーカルメイキングにより唯一無二の存在感を発揮している。

もうひとりはcosgaso。オタク文化とストリートカルチャーを同時に吸収し、イラストレーションからロゴデザイン、VJまで視覚に訴えかける総合表現に挑戦するアーティストだ。以前Soundmainでも取材した2006年生まれのトラックメイカー・Telematic Visionsのメインビジュアルも担当し、コアな音楽ファンの注目も集めている。

兼ねてから親交の深い両者に、存分に語り合ってもらった今回のインタビュー。ポスト・ナードカルチャーの最先端、さらにその先を感じさせる両アーティストの情熱と感性を感じ取ってほしい。

KAIRUI – 幽霊 (feat.初音ミク)

音楽家とイラストレーター、異なる二人のこれまで

KAIRUIさんとcosgasoさんは、深い親交の中でサウンドとビジュアルを相互に補完し合っているような関係性に見えます。お二人の繋がりは長いんでしょうか。

KAIRUI まず、どこでcosgasoと出会ったのかの説明が必要ですね。実は中学校から大学まで一緒の幼馴染なんです。

cosgaso 教室でニコニコ動画とかボーカロイドの話をしている、典型的なオタクですね(笑)。KAIRUIは部活、僕は制作に没頭するような青春時代を過ごしました。

KAIRUI 二人して目立ちたがりだったので、文化祭でDJしようとして大失敗したりとか……黒歴史も込みで、一緒に色々やりました(笑)。

cosgaso 音楽の話もたくさんしてきましたね。アニソンやボカロはもちろん、EDMやSkrillexとかの話題で盛り上がったり、kawaii future bassの話をしたり。

KAIRUI 僕がクラシック音楽のオススメを送って、cosgasoから日本語ラップを教えてもらったり。

cosgaso 大学上がりたての頃、100 gecsを聴いて「新しいダブステップだ!」と思って二人でブチ上がりましたね(笑)。

KAIRUI cosgasoは中学時代からBlenderを触ったり、MAD動画を作って投稿したりしていて。僕も音楽をやっていたんですが、スタートはDTMではなくクラシック音楽や吹奏楽部での活動でした。

クラシックですか!

KAIRUI そうです。作曲についての勉強にどっぷりのめり込んだり、吹奏楽部の大会に出たりとか。中高生の頃は部活がすべて、みたいな感じで熱中していました。ただ、大学進学以降、体調を大きく崩してしまい、ずっと打ち込んでいたことに取り組めなくなったんです。

つらいお話ですが、ある種の喪失体験が現在の創作活動へと結びついている、ということでしょうか。

KAIRUI そうですね。青春時代から没頭していた吹奏楽やクラシック音楽が出来なくなり、大事なものを失ってしまったような気持ちが続いてたんですが……そのタイミングで、cosgaso君が浪人して同じ大学へ入学して来たんですよね。これは言っていいやつ?

cosgaso 大丈夫(笑)。

KAIRUI オッケー。それで、今まで取り組んでたことが出来ないなら、何か「新しい生き甲斐」を見つけよう!と奮起して、cosgasoに「何か一緒に作らない?」と持ちかけました。彼が作った映像に僕がCASIOのシンセサイザーで音楽を作って、ニコニコ動画にアップする中学時代の遊びを思い出したんですよね。

cosgaso 懐かしいなあ~。僕は中学生の頃はまだイラストは描いてなかったんですが、PCオタクだったのでblenderとかAviutlとかは触っていて。「空想」のビジュアライザーまではAviutlで制作してます。1年ちょっと前にようやくAfterEffectをインストールしましたね。

KAIRUI – 空想 (feat.初音ミク)

KAIRUI その話に付け加えると、僕も「空想」まではCakewalkというフリーソフトで制作していました。プラグインも無料のもので。本格的に楽曲を発表する前まではUTAUを使っていて、後からAbleton Liveや初音ミクに乗り換えました。

同じ目線で享受したリファレンス、互いの創作源

先ほど100 gecsの名前が出ましたが、いわゆるHyperpop以降のムーブメントをリアルタイムで通過しているのも新鮮な感覚です。

KAIRUI hyperpopからの影響は正直大きかったですね。手探りでDTMをスタートしてみたものの、いわゆる五線譜の作編曲とは勝手がまったく違っていて。悩んでいるとき、100 gecsや〈Maltine Records〉の『???』を聴いて価値観が一変しました。理論や形式ばったところのこだわりが崩れて、「これでも良いんだ!」と衝撃を受けて。だから一時期とにかく音を割ることにハマっていた時期もありましたね。

[MARU-181] V.A. – ???

V.A.『???』は本当に印象的なコンピレーションでしたね。LEPERさんの転写アートワークも非常に斬新なものでしたが、cosgasoさんも影響を受けたり?

cosgaso あれを見たときは本当にびっくりしましたね。元々自分がグラフィティやHIPHOPカルチャーに没頭していた時期が長くて、Chrometype(メタリックな質感の3Dデザイン)などに自然と興味が向いていく中、昔から好きだったアニメカルチャーが「そこ」と結びついていることが新鮮だったんですよね。点と点が繋がった感覚があって。

かつてのニコニコ動画に漂っていたガラパゴス的な雰囲気も、ある種国産のネットミームですよね。音MADなんかが代表例ですが、ネタとして作られているものもシリアスな表現も、かなりの手間と情熱が注がれている「真剣さ」で共通しているというか。

cosgaso MAD文化の影響は大きいですね。インターネット・ミーム大好きなので。3月にあったTelematic Visionsさんの配信リリースパーティ《#BLSPR_rp》も完全にその感じを意識して映像を作りました。あれが実質的に初VJだったので、ゼロから手探りで100%以上の力を注いで……結構無茶しましたね(笑)。

Telematic Visions + cosgaso – bluespring reproduction set

自分もDJmixで参加させていただいたイベントですが、これ以上の正解は無いな、というぐらいの内容で。とんでもない熱量に感動しました。

KAIRUI あれを観たときは本当に嫉妬しました……「うわー…完全に負けてるな」って悔しくなって。正にその時期EPの制作中だったんですが、cosgasoの映像の凄さに奮起して、これじゃダメだと思って更に作り込みました。元々、作品の構想自体は2021年の8月頃からずっとあったんですけど、一時期スランプから抜け出せなくて。必死で作ったのがEPに収録されている「幽霊」ですね。この曲には原案が4曲ぐらいあって。cosgasoにWIP(制作過程)を投げかけたりしつつ、ドンドン没にしていって死ぬ思いで完成させました。

cosgaso KAIRUIは、実はすごく多作なんですよね。ただ本人が本気で納得しないと発表しない。普段聴かせてもらうWIPだけじゃなく、完成品すら世に出ないことがあるのはちょっと怖いぐらいで。僕も凄すぎる作品を聴いて、めちゃくちゃ悔しがってます!

「嫉妬」という感情が、こんなにポジティブな形で発露される熱い関係性、そうそう無いのでは。最高のコンビだと思います。少年漫画のバイブスですね。

cosgaso (笑)。

KAIRUI ありがとうございます(笑)。僕は自分が本当に納得したものしかリリースできなくて、毎回過剰な出力を振り絞ってしまうんですよね。

cosgaso 僕自身、『海の名前』の米澤柊さんのアートワークやデザインを目にして、「悔しいけどこの作品にとって完璧なビジュアルはこれだ…」と食らいました。幼馴染だし、大親友だし、ライバルですね。

KAIRUI (feat.初音ミク) EP – 「海の名前」 trailer

熱いコミュニケーションがあるのに、それぞれの創作物には静謐さが漂っているのも新鮮な感覚です。KAIRUIさんのサウンドには「水」や「流体」のようなイメージがあり、cosgasoさんのイラストレーションには「空」や「雲」のエッセンスが漂っているような気がして。

KAIRUI きちんと言語化したこと、一度も無いんですけどね(笑)。普段のDiscordとかでのコミュニケーションは、ネタGIFとか奇声を延々と送りつける、みたいな感じですし。

cosgaso ネット上でくだらないやり取りをしつつ、一緒に遊んでるときに自然とイメージや感覚を共有する感じですかね。ドライブしに行った先で空の写真を撮って、それをきっかけに制作が急に始まったり。僕らの創作のバイブスには、住んでる場所も関係してるかもしれないです。学校は海が近くて、自宅は大自然みたいな場所で。海、空、雲、山、みたいな(笑)。

KAIRUI 僕自身、水辺の近くに住んでいることもあって、環境から無意識に影響を受けているような気もします。ただ、それは意識的なアプローチではなくて、あくまでも僕は「綺麗なもの」を作りたい一心で創作に向き合ってるんですけど。

「綺麗なもの」の追求と初音ミク

クラシックからDTMに転じて音楽活動をリスタートさせた際、初音ミクを制作の軸に据えた理由はあるんでしょうか。今までのお話の中でも歌のある音楽、そしてボーカロイド文化への愛情を感じました。

KAIRUI 一応、初音ミクを導入したのにはいくつか理由があって。まず、最初に触れたのがUTAUだったことは大きいですね。あとは、「自分の表現したいことに一番合う音って何だろう?」と考えたとき、ボーカロイド、特に初音ミクが一番適しているな、と感じたからですね。

「綺麗なもの」としての音を追求した際、ボーカロイドの起用に自然と行き着いたんでしょうか。

KAIRUI どちらかと言えば、自分が作曲をする上で最も大切にしている「綺麗なものを創りたい」という気持ちに一番フィットしたから、というのが正しいですかね。僕にとって、この世で最も綺麗な歌声のひとつが、初音ミクのそれなんです。

歌詞やメロディ、コード感をとても大切にしていることも、KAIRUIさんの音楽の魅力だと思います。ボーカロイドを採用しつつも、決してキャラクター性ありきのスタイルには寄らないオルタナティブな雰囲気もあり。

KAIRUI もちろん、初音ミクのキャラクター性をフィーチャーした楽曲やボカロカルチャー全体も大好きなんですが、自分の制作のスタート地点はやはり「自分のイメージに沿う、綺麗なものを創りたい」という意思なので、初音ミクを題材に据えて作ってはいないんですね。

「空想」「白」「幽霊」と続くリリースでも、cosgasoさんがデザインした架空のキャラクターが主役となっています。イラストが加わり、楽曲のニュアンスやイメージには変化がありましたか?

KAIRUI 「KAIRUIちゃん」ですね(笑)。僕のSNSアイコン用のイラストなんですけど、「この絵いいよね」とまず第一作のシングル「空想」と結びつけてもらって。次作以降は僕が共有した楽曲をもとに、cosgasoが音や歌詞のイメージからアートワークを作り込んでいく流れで制作しています。

cosgaso 僕は高校生の頃に没頭していたグラフィティを、浪人を機に中断してしまって。代わりに始めたのが今取り組んでいるイラストレーションやビジュアルの制作なんですが、KAIRUIのアイコンを描いたのが最初の仕事ですね。

KAIRUI – 白 (feat.初音ミク)

差し支えなければ、EP『海の名前』でcosgasoさんとのコンビから米澤柊氏の起用に至った理由や背景も伺いたいです。

KAIRUI 米澤柊さんは、自分の楽曲のリファレンスにもなっているほど好きなアーティストで。もちろんそれがお願いした理由なんですが、制作時にcosgasoがかなりの作業量を自分の創作に費やしていたので「今は自分のやるべきことを全力でやってくれ」と面と向かって伝えて。ちょうどその時期、楽曲について米澤さん本人から直接感想をいただいたこともあり、オファーを決心しました。

cosgaso 最初は自分がアートワークやビジュアライザーをやる、って話もあったんですけど、自分のムードや取り組んでいる創作に変化がある中で、「KAIRUIが信じられないぐらい想いを込めて作っている音に、僕はちゃんと歩幅を合わせられるのかな?」といった不安もあり。

KAIRUI その頃決起集会やったよね?というかガチの話し合い。

cosgaso めちゃ話し合った。今までほとんどKAIRUIと喧嘩したこと無いんですけど、遂にそうなっちゃうんじゃないか、ってぐらい熱かったですね……(笑)。

「水のような」サウンドスケープの秘密

KAIRUIさんには、先ほど出た「綺麗なものの追求」や「水のような音色」といった、サウンドデザイン面についての詳しいお話も伺いたいです。制作環境はどのような構成でしょうか?

KAIRUI 基本的にはほぼすべてをPC上で完結させています。AbletonとゼンハイザーのHD600だけで制作しています。モニタースピーカーは無いですね。基本的にミニマリスト的なところがあるので……。

KAIRUIさんの制作環境

以前Telematic Visions氏も同じようなシンプルな構成での制作スタイルを明かしていましたが、やはりラップトップのみで美しく繊細な音像を作り出していることに驚きます。

KAIRUI 基本的に自分の音楽って「お金が無いから生まれたもの」なんですよね。サンプルパックのサブスクリプションを契約する余裕さえ無くて、公式サイトで聴けるワンショットのデモをループ再生して無理やり自分で再現したり。

サンプルパックの耳コピというのは、かなりダイナミックな手段ですね……。

KAIRUI DAWでの作曲って、自由すぎて逆に考え込む余地も無いような気もして。だから制約の中で理想を追求するやり方が好きです。サンプルパックの音を完全再現することって結局は不可能なんですけど、近づこうとした中でどこかいびつさや個性が出るのが面白くて。無意識のうちに、それが武器になっているかもしれないですね。

ボーカロイド楽曲では他に無いような、重層的なレイヤーを感じさせるボーカル処理も興味深いところです。一曲ごとのボイスに、奥行きや距離の概念が感じられます。

KAIRUI たとえば、EPの最後に収録されている「哥」(うた)を制作したときは、デジタルクワイヤと合唱を並走させるようなイメージで作っていて。ミクの声だけでメインボーカル、クワイア、合唱と、トータル40トラック以上を重ねています。8パターンぐらい没案があって、一番悩み抜いた曲です。

ものすごい作り込み方ですね……ボーカロイドだけで40以上となると、総トラック数が想像できない感じです。

KAIRUI プラグインをとにかく大量に挿しますね。絶対にやっちゃいけない並べ方もする。hyperpopのムーブメントにショックを受けて以降、そういうやり方にも抵抗がなくなりました。『海の名前』の各曲は、だいたい平均200トラックぐらいで構成されています。「幽霊」が241トラックぐらいですかね。僕は作曲するとき、全ての音に「予兆」を入れるようにしているんです。だから自然と数が膨らんでいくわけですが……。

「幽霊」のプロジェクト画面

「予兆」という表現は面白いですね。たしかに、KAIRUIさんのサウンドには不思議な揺らぎ感があり、それが心地よさに繋がっている気がします。

KAIRUI たとえば、ピアノの1音ごとに単音の逆再生をフェードインさせたり、ボリュームを絞って加えたり、フェードアウトする際にリバーブを加えてみたりとか。あとは、dearVRというASMR的な処理ができるプラグインが好きで、それもよく使ってます。

そういったレイヤーの重ね方はどういった音楽を下地にしているんでしょうか。

KAIRUI たとえば、EDM特有のドラムフィルがあると思うんですが、ああいう感じで全ての音の移動に何らかのエッセンスを付与するようなイメージです。Ableton Liveの「チェーン」機能を使って、原音のピッチを高くしてリバーブを100%にした音を重ねたり、ディレイを延々とかけ続けたり……と、色んな音を重ねては細かく調整していますね。

Ableton Liveの「チェーン」機能を使って、1つのピアノを多くのレイヤーに分けて編集している

「綺麗さ」を追求する上で、絶対に譲れないものを感じるエピソードです。ちなみに、曲を作り始めるとき最初に浮かぶのは、やはりメロディや歌詞なんでしょうか?

KAIRUI 作曲時には、基本的に歌詞とメロディと展開を全部同時に作っていますね。グラニュラーシンセシス(音を分解して再構成するプラグイン)を使うこともあるんですが、僕はコード進行・メロディ・歌詞に沿わない音を絶対に入れたくなくて。だから、ランダム性に頼るのではなく、曲に合う音が鳴るまでグラニュラーを録音し続けて、目当ての音が見つかったときに初めて採用する……みたいな感じで制作してます。

その工程で重ねられたサウンドを、各曲ごとに完璧なバランスで収めているのも凄い話です。

KAIRUI あまり関係ないとは思いますが、オーケストラの指揮者の経験もあるので、折り重なった音をコントロールするのは得意かもしれないですね(笑)。

ちなみに、EP『海の名前』の持つ、神秘的なムードや聴き手を包み込むような優しさの着想源となった音楽はありますか?

KAIRUI リファレンスについては、たくさんありすぎて限定は出来ないんですが……あえて言うなら、合唱曲ですかね。谷川俊太郎さん作詞、松下耕さん作曲の「信じる」という曲が大好きで、かなり影響を受けています。自分は歌詞、歌唱、メロディ、コードの持つ魅力を凄く大切にしていて、サウンドと伝えたいことが合っているかどうかを絶対的な指標にしているので。

「信じる」 (合唱:東京混声合唱団)

合唱曲ですか! たしかに、最小限の構成で最大限の美しさを表現するようなアプローチは、KAIRUIさんの作品と近い雰囲気です。

KAIRUI 自分の制作スタイルからすると過剰な印象を受けるかもしれませんが、理想はギターやピアノと歌だけ、みたいな音楽だったりします。

「EPでしかできない表現をしよう」といったコンセプトがあったと伺いましたが、『海の名前』には全体を通してどういったメッセージを込めたんでしょうか。

KAIRUI 『海の名前』を制作したタイミングでは、ひたすら自分が大事にしている人や物事すべてへの愛情を込めて、シングルリリースでは表現できない楽曲の繋がりをすごく意識しました。だから、作品に込めたメッセージは慈愛、みたいな抽象的なメッセージで。

cosgaso 傍らでずっと見ていましたが、完成時には思わず拳を握りしめましたね……。隣にいる人間がここまで凄い作品を作っている、という事実がヤバ過ぎて。

刺激を与え合うクリエイションのさらなる展望

KAIRUIさんもcosgasoさんも、共作をメインとしつつお互いがさまざまなフィールドで活躍しつつある印象です。今後はどういった形でコラボレーションしていくんでしょうか?

KAIRUI EPのリリース以降、急に光が差したような手応えがありました。今後はボーカロイドだけじゃなく、ゲストボーカルを招いた楽曲にも挑戦したいですね。自分が綺麗だな、と思うことをどんどん発信していきたいです。

cosgaso 僕は自分だけの世界を発信するというより、その良さをシェアしていきたい気持ちの方が強いですね。やりたいことは尽きないです。ただ、自分はまだ圧倒的に経験や知識が足りていないので、今は本気で勉強したい気持ちの方が強いかも。

KAIRUI もちろん、二人での制作もやります。打ち合わせしなくてもやることは決まってるので。

cosgaso 次こそ殴り合いまで行くかもしれないですね(笑)。僕ら、お互いの作品の強度をぶつけ合うような感じのコミュニケーションを取っているんですよね。この関係性は、両方同じフィールドで創作をしていたら成り立っていないかもしれないです。

取材・文:NordOst

KAIRUI・cosgaso プロフィール

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