
CISAC(著作権協会国際連合)が「Creators for Ukraine」キャンペーンを開始。寄付や署名、ハッシュタグでの連帯を呼びかけ
著作権の国際間の保護やクリエイターの利益の増進を主な目的とした国際団体・CISACが、戦渦の続くウクライナのクリエイターに向けたキャンペーン「Creators for Ukraine」を立ち上げました。
Webサイト:https://www.creatorsforukraine.org/
Creators for Ukraineは、以下の4つの要素からなります。
①クリエイターと戦争犠牲者を支援するための基金
ウクライナのクリエイターおよび戦争犠牲者を支援するための寄付を受け付けています。集まった寄付は、以下の目的に使用されます。
・ウクライナのCISAC会員団体の継続的な運営を支援。
・ポーランドの音楽団体ZAIKSが率先して行っている難民支援活動を支援。
・ハンガリー、ルーマニア、スロバキア、および近隣諸国のCISAC加盟作家協会に分配し、地元の慈善団体に直接寄付。
・ウクライナのクリエイターを支援する特定の取り組みを支援。
・ウクライナを支援する特定の人道的慈善団体に直接寄付。
振り込み先など、基金に関するFAQは以下のURLをご覧ください。
https://www.creatorsforukraine.org/faq
②クリエイターからの署名受け付け
ロシアに対し、無辜の民間人の殺害、町や都市の破壊、自由と民主主義への攻撃、人権の侵害、文化への攻撃をやめるよう呼びかける署名を受け付けています。
CISACの活動は、音楽・映画・演劇・文学などあらゆる芸術ジャンルの著作権を対象にしています。そのことから、音楽にかぎらず、また団体のメンバーかどうかも問わず、クリエイター(自称でも可)であれば誰でも署名することができるものとなっています。
署名用フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeQOuneXKmjKKhYRRFLD3ZqwwvDfVZC0gKeZ2jjVp4UHYRFcw/viewform
③#creatorsforukraine
ウクライナのクリエイターや戦争犠牲者への連帯のメッセージを、ハッシュタグ「#creatorsforukraine」をつけてシェアすることを呼びかけています。戦争犠牲者のための募金活動、世界中のクリエイターの支援の動員、ウクライナ文化の普及を目的とした世界的な取り組みとなっています。
④#songsforukraine
ハンガリーの著作権協会・Artisjusとウクライナの著作権協会・CMOUACRRは、ジャンルの異なるウクライナの楽曲を収録した3つのプレイリストを編集しました。音楽を聴くことでクリエイターのために追加の支援を行うことができます。
また、ハッシュタグ「#songsforukraine」を使用してソーシャルメディアでお気に入りの曲などを共有することも推奨しています。
Playlist for Ukraine #1
https://open.spotify.com/playlist/44UXIv5zfcgcWjDDBY01WU
Playlist for Ukraine #2
https://open.spotify.com/playlist/2Ne6hW861KLkNG2nHYNMV8
Playlist for Ukraine #3
https://open.spotify.com/playlist/6hdBHQNvPA6DNMYHRfZTyk
Creators for Ukraineの詳細については、cisac@cisac.org までお問い合わせください。
CISACとは
著作権の国際間の保護、著作権制度の調和、創作者の利益の増進、また各国の著作権管理団体の活動の調整を図ることによって、世界各国で著作物が合理的、効果的に利用されるよう、さらに著作権の研究、情報収集のための国際センターとしての役割も果たすため、1926年パリで開かれた著作権の管理団体の会合において、非営利、民間の国際組織として設立されました。
世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成されています。2020年6月現在、121ヵ国・地域の232団体が加盟しています。日本からはJASRACが1960年、APG(日本美術著作権機構)が1999年、JASPAR(日本美術著作権協会)が2012年にそれぞれ加盟しています。
文:Soundmain編集部