
カセットテープ風の質感を再現したい人に! ローファイなテープシンセ「Portatron」
近年はハイテクなデジタル録音環境が普及する一方で、ローファイ・ヒップホップのようにアナログで温かみがあるローファイなサウンドに再び注目が集まっています。
Robotic Beanが最近発表した「Portatron」は、そんなローファイサウンドにフォーカスしたテープ・シンセサイザー。TASCAMの4トラックカセット・マルチトラックレコーダー「PortaStudio」のサウンドがモデリングされており、テープループマシーンとして機能します。
Portatronでは、お気に入りのサンプルを組み合わせてテープループを作ったり、サウンドライブラリに収録されている数百のサンプルを使用することも可能。サウンドライブラリにはピアノ、ビブラフォン、ボーカル、シンセなどの楽器を多数録音したものやハイドロフォンや短波ラジオなども収録されています。
ループは、DAWに追従させるほか、2小節、4小節ごとにリスタートさせたり、MIDIキーボードでメロトロン風に単音で演奏することも可能です。
Portatronには、テープスピード、ノイズ、ドロップアウト、ウォブル、スタート/ストップラグの調整機能やノイズタイプや周波数特性を変更できるノーマルテープとクロームテープの切り替え機能も搭載。Driveコントロールを押すと、テープに“ホット”な信号を録音した時に得られる特徴的なサチュレーションとコンプレッションを設定することも可能です。
また、各トラックにはディレイとリバーブの2種類のセンドエフェクトのほか、EQ、レベル、パンコントロールが用意されています。
Win/Mac(VST/AU/AAX)で使用できるPortatronの価格は129ドルですが、現在はイントロ価格の89ドル(約10,855円)で購入可能です。
音がグラついたり、ヒスノイズが発生する昔のカセットテープのようなサウンドをあえて自分の曲に盛り込みたい人は購入を検討してみてはいかがでしょうか?
Portatron製品ページ
https://roboticbean.com/products/portatron/
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Robotic Bean’s Portatron promises PortaStudio mojo in a 4-track tape loop plugin | MusicRadar
https://www.musicradar.com/news/robotic-bean-portatron-portastudio-plugin