2022.02.17

Tracklibがバンダイナムコアーツとライセンス契約! アニメ音楽のサンプリング音源をトラックメイカーに公式提供

音楽サンプリングプラットフォーム「Tracklib」と「バンダイナムコアーツ」がライセンス契約を締結しました。スウェーデン発のスタートアップ企業であるTracklibは、 2021年12月現在 、200ヶ国以上の音楽プロデューサーが利用。10万曲以上のサンプリング可能なオリジナル原盤がレーベル・音楽出版社より提供されています。

Soundmainでは過去にCEOのパール・アルムクヴィスト氏へのインタビューを実施。サービスの理念や使い方について詳しくお話を伺いました。

一方のバンダイナムコアーツは、アニメやゲーム関連の音楽を中心に展開している音楽レーベル「ランティス」を運営する企業。

今回のライセンス契約締結により世界中のプロデューサーが、ランティスをはじめとするバンダイナムコアーツのレーベルにあるオリジナル楽曲を、Tracklibを通じて新しい楽曲のサンプルや構成要素として使用することが可能になります。

パートナーシップは、VTuberグループ「にじさんじ」のバーチャルアーティストである樋口楓の音源から開始されており、現在はTracklibのオリジナル音源カタログに以下の音源が追加されています。

樋口楓『MARBLE』『AIM』より
・Answer Song
・Stereo Identity
・Be Myself
・Q
・MARBLE
・Sugar Shack
・For you

Tracklibは、今回のパートナーシップの背景として、Childish Gambino、Thundercat、Soulja Boy、Kanye Westら有名ヒップホップアーティストに日本のアニメの影響が見られることを挙げています。

また、バンダイナムコアーツの松尾章帆氏は「日本のポップカルチャーの大部分を占めるアニメ音楽を、海外のクリエイターの皆様にお届けできることを嬉しく思います。今回のパートナーシップはオリジナルアーティストが新たな収入を得るだけでなく、全く新しいチャンスを得ることでもあります。近い将来、当社のサンプルで制作された楽曲がビルボードチャートで上位にランクインすることを楽しみにしています」と述べています。

なお、今後もバンダイナムコアーツの楽曲やステムなどの音源がTracklibに追加されていくとのこと。これから日本のアニメコンテンツ楽曲を合法的にサンプリングした上で音楽制作をしたいトラックメイカーの皆さんは、ぜひTracklibを利用してみてはいかがでしょうか?

文:Soundmain編集部

【参考サイト】

Tracklib strikes licensing deal with BANDAI NAMCO to bring anime music samples to producers – Music Business Worldwide
https://www.musicbusinessworldwide.com/tracklib-strikes-licensing-deal-with-bandai-namco-to-bring-anime-music-samples-to-producers/

ランティス楽曲のサンプリング利用が可能に!バンダイナムコアーツとTracklibがライセンス契約を締結 | News | Lantis web site
https://www.lantis.jp/news.php?id=1644375600