
Spotifyの音声コンテンツクリエイター支援が拡充。月額100万円までの制作支援金を提供
近年、音声コンテンツにも力を入れているSpotifyですが、2022年1月先月新たに総額1億円を拠出し、次世代を担う国内音声コンテンツクリエイターを支援する「クリエイター・サポート・プログラム」を拡充することを発表しました。
昨年Spotifyは、ここ日本でも「発掘」「共有」「育成」の3つの軸で活動を支援する「クリエイター・サポート・プログラム」を開始。音声コンテンツクリエイターがこの分野でキャリアを築くことを後押ししてきました。
今回の「クリエイター・サポート・プログラム」拡充に伴い、Spotifyは同プログラムを通じて創作活動を支援する第1期クリエイターの募集を開始。1億円の追加投資は、創作活動を継続するために支援を必要とするクリエイターに対し、これまで以上に包括的で充実したサポートを提供していくことに充てられます。
Spotifyのクリエイター支援メニューは以下の通りです。
- 再生回数やフォロワー数をはじめとするSpotify上でのデータに応じて、対象クリエイターの番組に月額3万円から100万円までの制作支援金を提供
- 番組の収録を目的とした「Spotify Studios Tokyo」(東京・渋谷)の優先利用権の提供
- ノウハウやナレッジの共有を目的としたオンラインセミナーの実施
- クリエイター同士が集う交流イベントの定期的な開催
- リスナーとのコミュニティ形成を目的にしたイベントの運営サポート
また、サポート対象者は、ポッドキャスト分野で国内初のアワードとなる「Japan Podcast Awards」内に設立された「Spotify NEXT クリエイター賞」の受賞者や、Spotifyが展開するポッドキャストクリエイター養成プログラム「Sound Up」の受講経験者、さらにはSpotifyが提供する音声配信プラットフォーム「Anchor」で番組を配信するクリエイターから個人・法人を問わず応募を募り、Spotify内での選考を経て決定します。
Soundmainでは昨年、音声コンテンツについて、Spotify Japanを取材。その際にSpotify Japan音声コンテンツ事業統括の西ちえこさんにアーティストのポッドキャスト活用例など、現在音声コンテンツを配信している、もしくは音声コンテンツ制作を始めたい音楽クリエイターにとってヒントになるような話も教えていただきました。
西さんは今回の「クリエイター・サポート・プログラム」拡充について、以下のように述べています。
「Spotifyは2019年より本格的に音声事業に取り組んでおります。日本でも『クリエイター・サポート・プログラム』などのクリエイター支援を通じ、コンテンツの多様性を推し進め、ポッドキャストに興味をもっていただくきっかけをリスナーに提案してきました。今回の拡充によってより包括的で充実した支援を提供することで、彼らが新たな創作に挑み、これまでにない革新的なコンテンツを生み出す一助になれましたら幸いです」
第1期クリエイターの応募受付期間は2022年1月27日〜2022年9月末まで。
現在、音楽制作だけでなく、ポッドキャストを配信している音楽クリエイターは様々な支援が受けられる「クリエイター・サポート・プログラム」に応募してみてはいかがでしょうか?
文:Soundmain編集部
Spotify「クリエイター・サポート・プログラム」 応募概要
2022年度 個人クリエイター向け応募概要
受付期間: 2022年1月27日〜2022年9月末
募集対象: Spotifyが提供する音声配信プラットフォーム「Anchor」で番組を配信し、5,000人以上のリスナーを持つ、またはソーシャルメディアで5,000人以上のフォロワーを持つクリエイター
応募方法: 指定フォームより応募 (URL: https://spoti.fi/IndividualCreators)
2022年度 法人企業向け応募概要
受付期間: 2022年1月27日〜2022年9月末
募集対象: 新しい番組のアイデアを保有し、Spotifyが提供する音声コンテンツ配信プラットフォームのAnchorで番組の配信を検討している法人利用者
応募方法: 指定フォームより応募 (URL: https://spoti.fi/Corporations)