2022.02.10

ダフトパンクのデビューアルバム『Homework』が今年でリリース25周年。名盤で使用された機材とは?

今年1月20日にDaft Punkのデビューアルバム『Homework』がリリースから25周年を迎えました。

Daft Punk自体は昨年2月に惜しまれつつも解散を発表しましたが、『Homework』に収録された「Da Funk」、「Around the World」などの代表曲は今も世界中のファンの間で親しまれています。

そんな名盤の収録曲はどのような機材を使って制作されたのでしょうか? 実はDaft Punkは『Homework』がリリースされた2年後の1999年の『サウンド&レコーディングマガジン』の記事でその当時使用した機材をリストアップしています。

記事によると、Daft Punkは、『Homework』制作時にRolandの「TR-707」、「TR-808」、「TR-909」、「TB-303」、「Juno-106」、「MC-202」、「MKS-80」といったリズムマシンやシンセ、E-mu「SP1200」、Ensoniq 「ASR-10」、Roland「S-760」を使用しているとのこと。

エフェクターでは、当時の“フレンチハウス”制作において定番機材となっていたコンプレッサーの「Alesis 3630」、リバーヴの「Microverb II」などを使用。また、Behringer、LA Audio、Waldorf、Yamahaのプロセッシング・ハードウェアなども使用されています。

『Homework』で使われている機材のほとんどは現在ではヴィンテージ機材として、中古市場で価格が高騰しているため、なかなか実機で揃えることはできませんが、現在は、TR-808やTB-303などソフトシンセ化しているものも少なくありません。

そういったソフトシンセとAbleton Liveで「Da Funk」、「Around the World」を再現するチュートリアル記事と動画がReverb Machineによって公開されています。こちらの記事の最後にはチュートリアルで使用したソフトシンセのプリセットを無料ダウンロードできるリンクも用意されているので、興味がある人は記事を参考にDaft Punkの名曲を再現してみてはいかがでしょうか?

Reverb Machineによる再現動画

文:Soundmain編集部

【参考サイト】

Daft Punk’s Homework turns 25: discover the gear and production techniques behind the sound | MusicRadar
https://www.musicradar.com/news/daft-punk-homework-25-synths-drum-machines-sampler

Daft Punk’s “Homework” Synth Sounds | Reverb Machine
https://reverbmachine.com/blog/daft-punk-homework-synth-sounds/

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