
Disclosure、大ヒット曲「Latch」制作の解説動画公開。使用したプラグインや制作テクニックを明かす
Disclosureが2012年にリリースした代表曲にして、ブレイクのきっかけになった「Latch」の制作過程を解説する動画を公開しました。
Logic Proで制作された「Latch」のプロジェクトファイルの解説動画では、同曲のコード進行やベース、ドラムの打ち込み方、エフェクトの使い方、ボーカルオートメーションの書き方など、実際に制作で用いられたテクニックが紹介されています。
その中でメンバーのガイ・ローレンスは、フィーチャリングシンガーのサム・スミスが歌うボーカルパートには純正エフェクトのディレイとコンプレッサーを、イントロのビープ音とコーラスのパッドには純正ソフトシンセのEFM1とESPを使用していることなど、この曲で使われているプラグインの多くが実はLogic Proの純正プラグインだったことを明らかにしています。
このようにDAWに元々付属する純正プラグインを多用した曲がヒットしたことについてガイ・ローレンスは、「ヒット曲を作るのに別段特別な機材は必要ないということをこの曲から感じ取ってもらえたらと思います」とコメントしています。
解説動画では他にも「Latch」のコード進行やベース、ドラムの打ち込み方、ボーカルオートメーションの書き方の解説など実際に制作で用いられたテクニックなども紹介されています。
また、「Latch」のコード進行はセオリーを無視した型破りなものであったため、調号(#や♭のこと)を理解できないファンの間で論争になったといいます。しかし、ガイ・ローレンスは「YouTubeには、コード進行に試行錯誤している人たち向けの動画がたくさんアップされていますが、実のところ、誰も正しく理解できてないと思います。ジェイコブ・コリアー(天才マルチ・ミュージシャンとして名高い)に、この曲のキー(調)について尋ねてみたら、「このキーは盛り上がるやつだよ」と言ってもらえました」と述べています。
約16分間の解説動画は「Drum Hits」、「Synth Layers」といった形で細かくパート分けされているため、気になるパートがあれば、繰り返しチェックしやすくなっています。なお、現時点では日本語字幕には対応していませんが、英語字幕は表示可能なので、字幕機能をオンにしておくとより内容が理解しやすくなるはずです。
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Disclosure reveal the stock Logic plugins that went into their Sam Smith-featuring breakout hit Latch | MusicRadar
https://www.musicradar.com/news/disclosure-logic-stock-plugins-latch-sam-smith