
音楽業界でも注目が集まるNFT。FacebookとInstagramがその作成や取引に対応か?
Meta(旧Facebook)が提供するSNSプラットフォームのFacebookとInstagramでNFTの作成や取引が行えるようになる可能性が高まっています。
Financial Timesは、このことをMetaの準備計画に関する内部事情を知る匿名情報筋からの話として報じていますが、それによると、Metaは、FacebookとInstagramでNFTをプロフィール画像として表示することと、プロトタイプシステムを介したNFTのアップロード、または「ミント(NFTを生成、発行すること)」を可能にする予定だといいます。
また、Metaは、NFTの購入、販売、取引のための独自のマーケットプレイスを計画しているという情報もあり、Financial TimesはInstagramのNFT計画に向けた社内テストも既に始まっているとしています。
音楽業界でも昨年から有名アーティストを中心にNFTで作品を発表するアーティストが急増。また、ユニバーサルミュージックが音楽業界初のNFTで構成された音楽グループ「KINGSHIP」を始動させることを発表したほか、音楽ディストリビューションサービスのDistroKidがインディーズミュージシャンとコラボレーションしたNFTコレクション「Sellouts」を販売するなど、活用例が広がっています。
現在のところ、有名アーティストによるNFT作品は高額化する傾向にあり、一般のファンが手に入れるには敷居が高い部分もあります。しかし、NFTはデジタル所有権による違法コピー対策や転売された場合でもロイヤリティが支払われるように設定することができるなど、アーティストにとってメリットもあることから、新たな収益源として注目が集まっています。
FacebookやInstagramは、すでに多くのユーザーを抱えているプラットフォームだけに、NFT機能に対応することになれば、それをきっかけにさらにNFTが普及する可能性があります。
現時点では、Metaは正式にこのことを発表していませんが、今後、NFTで作品を発表したいアーティストの皆さんは、Metaからの正式な発表が近いうちに行われることに注目しましょう。
文:Soundmain編集部
【参考サイト】
Facebook owner Meta dives into NFT digital collectibles craze | Financial Times
https://www.ft.com/content/2745d50b-36e4-4c0a-abe0-e93f035b0628