
Googleがエレクトロニック・ダンス・ミュージックをテーマにした無料のオンライン展示を開催中
Googleが、エレクトロニック・ダンス・ミュージックをテーマにした無料のオンライン展示「Music, Makers & Machines」を開催しています。
Music, Makers & Machines — Google Arts & Culture
https://artsandculture.google.com/project/music-makers-and-machines
このオンライン展示は、50を超える国際的な組織が協力しており、シンセサイザーの歴史、伝説的なスタジオ、著名な音楽レーベルやアーティスト、クラブカルチャー、電子音楽のパイオニアなどが丁寧に紹介されています。
その中にはYMOについての記述もありました。
1つのバンドが日本の音をどのように作ったか — Google Arts & Culture
https://artsandculture.google.com/story/wAWBPNHykGcOkA
また、エレクトロニック・ダンス・ミュージックに貢献した機材やテクノロジーについても詳しく説明されています。
1975年に発表されたポリフォニック・シンセサイザー「Moog Polymoog」やFMシンセサイザーの「Yamaha DX7」を説明したページ、ARP社の特集、Buchla Synthesizerの歴史、音声データの圧縮方式「mp3」の技術的な解説など。
シンセサイザーの3Dモデルを(ARで)鑑賞することもできますよ。
Akai MPC-60 – Akai — Google Arts & Culture
https://artsandculture.google.com/asset/akai-mpc-60-akai/TgE4EDf4AjIkuw
Roland TR-808 – Roland — Google Arts & Culture
https://artsandculture.google.com/asset/roland-tr-808-roland/ygFO6EW8bp0BBQ
さらに、ダブステップ、デトロイトテクノ、ハウスなど、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの主要なジャンルがわかりやすくまとめられていたり、ブラックミュージックの特集コーナーがあったり、エレクトロニック・ダンス・ミュージックがジャズやヒップホップなど他のジャンルに与えた影響についてまとめられたりもしています。
ゲーム音楽の作曲家を紹介した記事も面白いですね。
Composing Classics: A History of Video Game Music – The Strong National Museum of Play — Google Arts & Culture
https://artsandculture.google.com/exhibit/composing-classics-a-history-of-video-game-music/JwJi0uNkq_X8IQ
その他、世界のクラブカルチャーの歴史や、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの入門記事などもあります。
音楽クリエイターにとって、貴重な資料とともにクラブ・ミュージックについて学べる、素晴らしいオンライン展示だと思いました。
文: 三嶋 直道(PIANO FLAVA)