
音楽のオンラインでの著作権侵害は減少傾向に。イギリス知的財産庁のレポートより
イギリス知的財産庁(IPO)が、オンライン著作権侵害についての最新レポートを公開しました。
これは、イギリスの12歳以上を対象に、オンラインでの著作権侵害に関する消費者行動をまとめたもので、2012年から毎年実施しているものです。
その結果、音楽のオンラインでの著作権侵害は減少し続けていることがわかりました。
過去3ヶ月間に違法な音源を利用したことがある人の割合は、2020年の18%から2021年には15%に減少しているとのことです。
合法的な音源と違法な音源を混在させて利用したことがある人は13%で、前年比で3ポイント減少しました。一方、違法な音源のみを利用した人の割合は2%で横ばいでした。
ダウンロード | ストリーミング | ダウンロードまたはストリーミング | |
合法のみ | 67% (+2%) | 98% (0%) | 85% (+3%) |
混在 | 18% (-1%) | 2% (0%) | 13% (-3%) |
違法のみ | 15% (0%) | 0% (0%) | 2% (0%) |
また、このレポートではイギリスの音楽ファンに関する統計情報も提供されています。
回答者全体の51%が、過去3ヵ月間に、ストリーミングやダウンロード、友人との共有、物理的な音楽の購入を通じて音楽に関わっていました。
最も多かったのは「ストリーミング」で42%、次いで「ダウンロード」が26%、「物理的な商品の購入」は12%です。
ストリーミングは昨年よりも5%増加し、ダウンロードは3%の増加、物理的な購入は1%の増加でした。
文:三嶋 直道(PIANO FLAVA)
【参考サイト】
Online copyright infringement tracker survey (11th Wave) executive summary – GOV.UK
https://www.gov.uk/government/publications/online-copyright-infringement-tracker-survey-11th-wave/online-copyright-infringement-tracker-survey-11th-wave-executive-summary