2021.12.27

DistroKidが1万人のインディーズミュージシャンとコラボしたNFTコレクション、わずか1日で完売

音楽ディストリビューションサービスのDistroKidが販売した、1万人のインディーズミュージシャンとコラボレーションしたNFTコレクション「Sellouts」が、わずか1日で完売したことが明らかになりました。

12月15日にNFTマーケットプレイスのNifty Gatewayで発売されたコレクションのNFTにはDistroKidのマスコットが描かれており、髪型、表情、メガネ、服装など300種類以上のカスタマイズが可能なマスコットが参加アーティストのアルバムアートを抱えていることが特徴です。

人気NFTコレクションの「Bored Ape Yacht Club」と同様に、Selloutsはイーサリアム・ブロックチェーンに基づいており、リスナーは特別なURLにアクセスすることで、アーティストの音楽をストリーミングすることができます。

このコレクションに参加したインディーズミュージシャンは、参加申請の際に自分の音楽について「何が自分にとって特別なのか」を書くことで、コレクターに特別な特典を提供する機会を与えられました。

Selloutsには1万3000人以上のファンが興味を示し、最初のドロップでは各作品の価格は60ドルに設定。購入者にはランダムにSelloutsが割り当てられ、翌日の12月16日に抽選が締め切られるとその結果が発表されました。

DistroKidのCEOであるPhilip Kaplan氏はこのコレクションについて、「Selloutsは、何千人もの素晴らしいアーティストや音楽制作者とともに、NFTの世界に足を踏み入れるための楽しい方法として始まりました。このコレクションがあっという間に完売した時、アーティストたちは大喜びしました」と述べています。

また、Nifty Gatewayの共同設立者であるDuncan Cock Foster氏も「これは1万人のインディペンデントミュージシャンを祝福する素晴らしいプロジェクトでした。このプロジェクトで、どれだけの人が新しいお気に入りの曲に出会えるかと考えるとワクワクします。NFTというメディアを使った信じられないほど革新的なドロップとして、歴史に残ることでしょう」と述べています。

今年11月には、ユニバーサルミュージック傘下のレーベル「10:22PM」が、先述の「Bored Ape Yacht Club」のキャラクターを元にした音楽業界初のNFTで構成された音楽グループ「KINGSHIP」の始動を発表したことが大きな注目を集めたことは記憶に新しいところ。

今回のDistroKidの取り組みを含め、NFTは今年始めに著名アーティストが音楽作品を販売し、巨額の利益を得たことが話題になってから、わずか1年足らずの間にその活用方法も広がりを見せています。果たして来年はどのような活用方法が世の中に示されるのでしょうか?

文:Soundmain編集部

【参考サイト】

DistroKids’ Sellouts NFT collection with 10,000 indie artists sells out in one day | MusicTech
https://musictech.com/news/music/distrokid-sellouts-nft-collection-indie-artists/